- メノン: おや、ソクラテス、一体あなたは、それが何であるかがあなたに全然分かっていないとしたら、どうやってそれを探究するおつもりですか? というのは、あなたが知らないものの中で、どのようなものとしてそれを目標に立てた上で、探究なさろうというのですか? あるいは、幸いにしてあなたがそれを探り当てたとしても、それだということがどうしてあなたに分かるのでしょうか-----もともとあなたはそれを知らなかったはずなのに。(『メノン』80D)
- ホーベル、『法人類学の基礎理論:未開人の法』、千葉正士/中村孚美訳、東京、成文堂、1984
- E. Adamson Hoebel, The Law of Primitive Man: A Study in Comparative Legal Dynamics,1954
Law of Primitive Man: A Study in Comparative Legal Dynamics
- 作者: E. Adamson Hoebel
- 出版社/メーカー: Scribner
- 発売日: 1968/06/01
- メディア: ペーパーバック
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読了。ホーベルはボアズの弟子だった。http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040420#p1
一読して『メノン』を想起。(google:メノン+パラドクス)
目次
フィールドに出かける法人類学者も、メノンのパラドクスに出会う。──「何が法なのか?」「国家法だけが法なのか?*1」
それがわかっていなければ、何を取り上げればよいのかわからない。しかし、わかっているのなら わざわざフィールドに出かけて行く必要もない。
ホーベルの場合は?