機能主義的リアリズム法人類学:ホーベル

  • メノン: おや、ソクラテス、一体あなたは、それが何であるかがあなたに全然分かっていないとしたら、どうやってそれを探究するおつもりですか? というのは、あなたが知らないものの中で、どのようなものとしてそれを目標に立てた上で、探究なさろうというのですか? あるいは、幸いにしてあなたがそれを探り当てたとしても、それだということがどうしてあなたに分かるのでしょうか-----もともとあなたはそれを知らなかったはずなのに。(『メノン』80D)



Law of Primitive Man: A Study in Comparative Legal Dynamics

Law of Primitive Man: A Study in Comparative Legal Dynamics

読了。ホーベルはボアズの弟子だった。http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040420#p1
一読して『メノン』を想起。(google:メノン+パラドクス

目次

  • 第一部 未開人の法
    • 第1章 法の文化的背景
    • 第2章 何が法なのか
    • 第3章 方法と技術
    • 第4章 基本的法概念の未開法研究への応用
  • 第二部:未開法習俗
  • 第三部:法と社会
    • 第10章 宗教・呪術・法
    • 第11章 法の機能
    • 第12章 法の発展傾向

フィールドに出かける法人類学者も、メノンのパラドクスに出会う。──「何が法なのか?」「国家法だけが法なのか?*1
それがわかっていなければ、何を取り上げればよいのかわからない。しかし、わかっているのなら わざわざフィールドに出かけて行く必要もない。
ホーベルの場合は?