第2章読了。
- Michael Lynch, Scientific Practice and Ordinary Action: Ethnomethodology and Social Studies of Science, Cambridge Univ Pr, (1993/12) , ISBN:0521597420
面白くなって来た(・∀・)!
マンハイムの知識社会学とマートンの科学社会学を、ストロング・プログラムを掲げるエディンバラ学派がどのように批判したか見てみましょう、という章。次の3章とセットになっているようなので、ストロング・プログラムへの批判はまだ「穏やか」だが、ヒネりが効いていて議論はク〜〜ル。
リンチは、デイヴィッド・ブルア達の功績ももちろん認めはするのだが、マートン流機能主義への批判は ブルア達のやり方ではうまくやり遂げられない、ともいう。それは
- 機能主義のプログラムってのは、実は、ブルア達の批判など簡単に飲み込んで延命を図れてしまうような、(ある意味)めちゃめちゃに強固なものなのだ、
- 機能主義を批判するブルア達も、実はやってることは(ある意味)変わらないぞ、
という、二つの意味でそうなのだ、という話。
面白いので、いくつかネタをピックアップしてみよう。