「愛、十二世紀の発明」という紋切型検索語で検索してみると、しかし意外なことに、そんなに多くはヒットしないのだった。ちょっとびっくり。google:愛+12世紀+発明
で結局、この「十二世紀」テーゼって、まだ生きてるの? 識者のご教示を乞う。
以下、ヒットするもの:
- 新倉俊一、『ヨーロッパ中世人の世界』、筑摩書房、1983→1998/03(ISBN: 4480084142)
- 内容(「BOOK」データベースより)
- 「愛は十二世紀の発明である」:たとえば、この逆説とも響く主張を、ヨーロッパ中世文学の華、トルバドゥール詩歌や『トリスタン物語』を題材に検証するとどうなるか。あくまで同時代に流布したテクストから出発し、時代の文脈を逸脱することなく、中世人たちの愛と死、そして夢の世界を情熱的な文章で綴る、文学・歴史エッセイ集。
- 中世の知識人:アベラールとその後裔たち
- 中世人と死
- 中世人と夢
- 中世人の法意識
- 中世の「近親相姦」伝承
- 愛、十二世紀の発明
- 司祭アンドレの『恋愛術』
- モロワの森の恋人たち
- ファブリオ、コント、ノヴェレ
- ファブリオの世界
- 悪女伝『リシュー』
- トルバドゥール芸術とアラビア文化
- ある写本の話
- 海の星:Stella Maris
古い版のほうを900円でげと。
98年の学芸文庫版は、内容変わってるんでしょうか?
- ヨーロッパは「中世」に始まる。
そして、この「十二世紀」が、ヨーロッパ最初の精神的自覚に、また、独自の文化の創造にまで到達した最初の時期である。
上巻では、十二世紀がなぜ革新の世紀であるか、農耕民の心、都市民の心、グレゴリウス改革や修道精神や社会宗教運動、騎士道や愛をテーマに、革新の十二世紀に迫る。
毎日出版文化賞受賞『西欧精神の探究〜革新の十二世紀』が今よみがえる。
- 序 十二世紀と現代
- 01 革新の十二世紀
- 02 西欧農耕民の心
- 03 都市民の心:自由の精神
- 04 グレゴリウス改革:ヨーロッパの精神的自覚
- 05 祈れ、そして働け:西欧の修道精神
- 06 正統と異端:十二世紀の社会宗教運動
- 07 騎士道:剣を振るうキリスト者
- 08 愛、この十二世紀の発明
こっち↑は最初1975/6年にでたもの。
- ドニ・ド・ルージュモン、『愛について:エロスとアガペ』、[1959:岩波書店→]、(上/下)平凡社ライブラリー(14)、鈴木健郎・川村克己訳、平凡社、ISBN: 4582760147、1993/06、1,509円
- Denis de Rougemont, L'amour et l'Occident, (Paris, 1939)
- 内容(「BOOK」データベースより)
- トリスタンとイゾルデの物語の背後にはいったい何がひそんでいるのか──。ヨーロッパ文化の成立と歴史を、キリスト教的な愛=アガペと、西アジア的な愛=エロスとの融合と相剋として説く刺戟的名著。
- 第1の書 トリスタンの神話
- 第2の書 神話の宗教的起源
- 第3の書 情熱と神秘主義
- モーリス・ヴァレンシー、『恋愛礼讃:中世・ルネサンスにおける愛の形』(叢書・ウニベルシタス464)、沓掛良彦・川端康雄訳、法政大学出版局、ISBN: 4588004646、1995/04、5,040円
- 内容(「BOOK」データベースより)
- 内容(「MARC」データベースより)
- 恋愛と恋愛詩
- 騎士
- 貴婦人
- トゥルバドゥール
- 歌
- まことの愛
- シチリア派
- 清新体
- 新生