「12世紀の発明」説

「愛、十二世紀の発明」という紋切型検索語で検索してみると、しかし意外なことに、そんなに多くはヒットしないのだった。ちょっとびっくり。google:愛+12世紀+発明
で結局、この「十二世紀」テーゼって、まだ生きてるの? 識者のご教示を乞う。



以下、ヒットするもの:

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    • 「愛は十二世紀の発明である」:たとえば、この逆説とも響く主張を、ヨーロッパ中世文学の華、トルバドゥール詩歌や『トリスタン物語』を題材に検証するとどうなるか。あくまで同時代に流布したテクストから出発し、時代の文脈を逸脱することなく、中世人たちの愛と死、そして夢の世界を情熱的な文章で綴る、文学・歴史エッセイ集。
  • 中世の知識人:アベラールとその後裔たち
  • 中世人と死
  • 中世人と夢
  • 中世人の法意識
  • 中世の「近親相姦」伝承
  • 愛、十二世紀の発明
  • 司祭アンドレの『恋愛術』
  • モロワの森の恋人たち
  • ファブリオ、コント、ノヴェレ
  • ファブリオの世界
  • 悪女伝『リシュー』
  • トルバドゥール芸術とアラビア文化
  • ある写本の話
  • 海の星:Stella Maris

古い版のほうを900円でげと。
98年の学芸文庫版は、内容変わってるんでしょうか?

  • ヨーロッパは「中世」に始まる。
    そして、この「十二世紀」が、ヨーロッパ最初の精神的自覚に、また、独自の文化の創造にまで到達した最初の時期である。
    上巻では、十二世紀がなぜ革新の世紀であるか、農耕民の心、都市民の心、グレゴリウス改革や修道精神や社会宗教運動、騎士道や愛をテーマに、革新の十二世紀に迫る。
    毎日出版文化賞受賞『西欧精神の探究〜革新の十二世紀』が今よみがえる。


  • 序 十二世紀と現代
  • 01 革新の十二世紀
  • 02 西欧農耕民の心
  • 03 都市民の心:自由の精神
  • 04 グレゴリウス改革:ヨーロッパの精神的自覚
  • 05 祈れ、そして働け:西欧の修道精神
  • 06 正統と異端:十二世紀の社会宗教運動
  • 07 騎士道:剣を振るうキリスト者
  • 08 愛、この十二世紀の発明


  • 09 西欧型政治原理の発生:封建制度封建社会
  • 10 大学と学問:自由な思索の展開
  • 11 近代科学の源流:スコラ自然学と近代
  • 12 中世人の美意識:ロマネスクとゴシックの世界
  • 13 賛美と愛の歌:グレゴリオ聖歌と世俗歌曲
  • 14 中世と現代:革新の世紀の終末と再生

こっち↑は最初1975/6年にでたもの。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
  • 第1の書 トリスタンの神話
  • 第2の書 神話の宗教的起源
  • 第3の書 情熱と神秘主義


    • 恋愛と姦通、愛と死という西欧的観念を博引旁証、時代の変遷とともにたどる、中世南仏詩人からペトラルカ、ミルトン、ラシーヌワーグナーまで、プルーストジード、ジロドゥー、アラン・フルニエまで。
  • 第4の書 文学における神話
  • 第5の書 恋愛と戦争
  • 第6の書 神話と結婚の対立
  • 第7の書 行動恋愛、あるいは貞操について


  • 内容(「BOOK」データベースより)
    • 古代ギリシアにはじまり、中世南仏のトゥルバドゥール、イタリアの清新体派詩人たちを経てダンテ『新生』に至る西欧恋愛杼情詩の形成過程を豊富な引用と考察によってたどり、西欧近代文学の源流をなす宮延風恋愛=「まことの愛」の観念を鮮やかに浮き彫りにする。
  • 内容(「MARC」データベースより)
    • 古代ギリシアから中世南仏の吟遊詩人、イタリアの清新体派詩人たちを経てダンテに至る西欧恋愛抒情詩の形式過程を豊富な引用と考察によってたどり、西欧近代文学の源流を成す「宮廷風恋愛」の観念を浮き彫りにする。


  • 恋愛と恋愛詩
  • 騎士
  • 貴婦人
  • トゥルバドゥール
  • まことの愛
  • シチリア
  • 清新体
  • 新生