涜書:ヘッセ『科学・モデル・アナロジー』

ようやく図書館にいく暇をつくってみる。荻窪まで足を伸ばしてみたが、70年代の『現代思想』は入っておらず。無念。

科学・モデル・アナロジー

科学・モデル・アナロジー

シンプルな構成とシャープな議論。しかし、15年前の私にこいつが理解できていたとは思えない。

  1. モデルの働きについてのある対話
  2. 実質的アナロジー
  3. アナロジーの論理学
  4. アリストテレスのアナロジーの論理
  5. メタファーの説明機能

『知の革命と再構成』のほうは置いておらず。こまった。


ところで、ヘッセは──『社会の芸術』に続いて──GdG序文の最後にも再び登場するが、そこでの「再記述」への言及はなかなか微妙だ。ベタに読めば距離を置いたシニカルなコメントにしかみえないんだが。「これまでの社会学は──説明のつもりで──再記述をやってきたにすぎない(大意)という発言は、

  • a)俺は再記述以外の/以上のことをやっているわけだが

という自負(?)に裏打ちされているのか、それとも、

  • b)俺がやってるのも再記述だが、
    • 俺は勘違いしていない
      とか
    • ほかにやりようがないぢゃん(プ

とかいいたいってことなのか。
それとも‥‥?


つーか「すぎない」とか言うな。



【追記】20050620 16:00