昼食。
考古学的問題設定と系譜学的問題設定[4-2]:
- 「私は主体の問題を排除したかったのではなく、言説の多様性のなかに主体が占めることのできる地位や機能を定義したかった」(Foucault, 1969=1981, p.261=301)
- だがこの問いは、『言葉と物』でもそれ以降の著作でも、そのような主体が歴史的にどのように現れたかを具体的な言説的・非言説的実践から明らかにすることに向けられている。
- 「存在(etre)[本稿との関連では、とりわけ主体の存在]が思考されうるもの、思考されるべきものとしてもたらされる問題化、またそこから問題化が形成される実践の分析…。
・分析の考古学的な次元は問題化の形式そのものを分析することを可能にし、
・系譜学的な次元は実践とその変遷からその形成を分析することを可能にする」(Foucault, 1984a=1986, pp.17=19)。
注12) 系譜学について、比較的まとまった記述が見られるのは、「ニーチェ、系譜学、歴史」(Foucault, 1971=1984) および「二つの講義」(Foucault, 1977) であるが、そこでも「考古学」に対して行ったような詳細な記述はなされていない。
- 1971 "Nietzsche, la genealogie, l'histoire," in Hommage a Jean Hyppolyte, P.U. de France.=1984(伊藤晃訳)「ニーチェ・系譜学・歴史」『エピステーメーII』0号、朝日出版社
- 1977 "Microfisica del Potere"=1980 (Trans. by K. Soper) "Two Lectures," in C.Gordon(ed.), Power/Knowledge: Selected Interviews & Other Writings 1972-1977, Pantheon Books.
ったく。困ったお方ですなぁ。
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