昼食後半。意思決定とはなんでしょう。
- 作者: ニクラスルーマン,春日淳一
- 出版社/メーカー: 文眞堂
- 発売日: 1991/09/20
- メディア: 単行本
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- 〈行為|行動〉と〈行為|意思決定〉。
- この二つの差異を介して〈行為〉なる領域を囲い込み、対象限定・自己負担免除することによって、社会学的「行為理論」は成立し・命脈を保って来た。
- このやりかたをやめようとするなら、代替案をださなければならない。
- 〈意思決定と行為〉については:
- 意思決定を合理性ゼマンティク(「限定的」とか「部分的」とか「満足」とか含め)の中で、あるいは〈合理的/非合理的〉という枠組みの中で 捉えることをやめること。
- 〈意思決定|行為〉の差異は〈選好|予期〉の差異にもとづく。「選好」概念は「予期」概念でとらえなおすべき。
- →出来事としての行為の再生産(=DQA)の流れから、予期構造-に面して・に即して-「決定」が切り出されてくる局面に焦点をあわせること。「システムは観察できない」テーゼ
- →出来事としての行為の再生産(=DQA)の流れから、予期構造-に面して・に即して-「決定」が切り出されてくる局面に焦点をあわせること。
‥‥などなど。
一見、筋はシンプルであるようにみえるが、それは 予期[=構造]と行為[=出来事]との関係について話を端折っているから。「組織」(=決定の連鎖)論プロパーとしても「社会システム論」(行為という要素の再生産=DQA)のコンテクストでも、考えねばならぬことが多すぎる。