夜食。再訪。
はてなでは↓ちっとも売れてないなw これ面白いのに。まぁ高いからなぁ。
- 作者: 杉山直樹
- 出版社/メーカー: 創文社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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この本は少なくとも二方面の敵を相手にしている。ひとつはカント。もうひとつは現象学。
カントはベルクソン自身の敵だったから、ベルクソンの検討にはカントの検討が欠かせない。こちらはそういう話。
この本が 半ば「カント論」ともなっているのは おそらくそういう事情なのだろうが、そこで単に「ベルクソンから見たカントはこんな感じ」という方向でお茶を濁して済ませなかったために*、「カント部」がでかくなってしまったのだと思われる。
* やって当然じゃん。それやんなきゃ哲学じゃないじゃん... と言われそうだけど(ごもっとも)
しかしまぁ、世の中そういう「哲学者」さんばかりではないですからな。
他方、現象学には二つの側面がある。ひとつは、ベルクソン自身は邂逅しなかった同時代のライバルプログラムという側面。もうひとつは、後から来た哲学者たち──サルトル、ポンティ、etc.──にとって「乗り越えるべき対象」であり・かつ・彼らが現象学に追随したがために、「現象学の敵」となったベルクソン-にとっての-現象学、という側面。 そんなわけで現象学については、この本では、主としてサルトルのベルクソン批判を手がかりにして──ときにフッサールまでたちかえって──現象学とベルクソンの比較が行われている。
もちろん、ルーマニ屋的に気になるのは後者──現象学 v.s ベルクソン──のほうで、(以下略
んで、ヒュレーって結局なんなんですかねぇ。>先生
まぁその。
こういう仕事をみちゃうと「構成素の産出」とか気軽に口にする気にはとてもなれませんなぁ、という話ですよ。>どこへともなく
それこそが解明されるべきことであるのに。それ前提にしちゃって話できたら、そりゃぁ気楽になんでもいえますわなぁ。ははは。