いただきもの:日本社会学会報告配布文書二本

昼食。
瀧川文書(id:takemita:20071117)前半と id:yutacake 報告。


■「コールマン社会理論の基礎」メモ

1)明示的基礎

  • 社会学が(特に)扱うべき行為構造 [p.8]
    • 外部性の発生する行為
  • 外部性の発生する状況 [p.9]
    • 取引費用の問題から 当事者間交渉が不可能

2)暗黙の基礎 ――権利の合意理論


ルーマンの社会概念

「社会Gesellschaft」概念を使って仕事をしたい人は、

  1. ルーマンはなぜその概念を必要としたのか
  2. その概念は本当に課題に見合ったものなのか。またそもそも本当に使うことができるものなのか
  3. 設定された課題のために使用されるのは、その概念でなければならないのか

といったことを示してくれないといけない。これは当然のこと。
しかし、ルーマニ屋において、そういうアタリマエな作業が為されたことは──私の知る限り──これまで ほとんどなかったのではないかと思う。

そのかわりに 彼/女たちは、その概念に乗っかって語れることを──そしてしばしば語る権利を持たないことすらを──語ってきた、のではないのか。

yutacake報告は1に照準したものだが、ルーマニ屋の研究事情が上記のようであるだけに、貴重な仕事だと思う。論文化を待ちたい。