珍しく本を買いました。(アマゾンギフト券で)
- グンター・トイプナー(2008→2014)『デリダ、ルーマン後の正義論―正義は〈不〉可能か』(土方 透ほか訳、新泉社)
http://www.shinsensha.com/detail_html/01zinbun/1405-2.html- Gunter Teubner (Hrsg.), Nach Jacques Derrida und Niklas Luhmann: Zur (Un-) Möglichkeit einer Gesellschaftstheorie der Gerechtigkeit, 2008. ISBN:9783828204430
〈正義の実定性〉
- 第1章 自己破壊的正義──法の偶発性定式あるいは超越形式 (グンター・トイプナー)
- 正義なき「法と社会」
- 互酬性に代わる法的正義の非対称性
- 合意理論に代わるエコロジカルな正義
- 合理性に代わるもの──法の自己超越における非合理なもの
- 初期条件
- 自己超越
- 接続強制
- 逆効果
- 第2章 犠牲者はどれほど濃密なのか──今日の社会における超越の場所に関する問題を解決するために(ジャン・クラム)
- 第3章 正義の論調について──オートポイエティックな法律学において近時高まるところの(アントン・シュッツ)
- 神学的戯画化としてのシステムと環境の分化
- ルーマンのインフレ撲滅理論──経済学
- 正義の問いに関するヴァルター・ベンヤミンのテーゼ
- 法システムのなかに正義という導路を敷設することの困難さ
- 履行することと約束すること──一貫性から偶発性へ
- 消極的な力〔消極的でありうる能力〕と遂行的な自己矛盾
〈法の主観性と主観的法〉
- 第4章 権利──形式のパラドクスによせて(クリストフ・メンケ)
- 差異における法
- 哲学的な法の考察
- 全体性、危機、パラドクス
- 権利と、法のパラドクス
- 権利の非対称性
- 法における主観──個人の自由
- 法的人格の二つの側
- 反省的になる
- パラドクスの政治
- 批判、システム理論、脱構築
- 法における抗争
- 法の形式と政治的行為
- 規範的なものの力
- 第5章 権利と、権利に寄生する正義願望 (カール=ハインツ・ラデーア)
〈法、政治、レトリック〉
- 第6章 法の生成──起源のパラドクスと代補(マルク・アムシュトゥッツ)
- 第7章 謝罪をめぐる世界劇場──法と赦し、記憶の関係について(ファティマ・カストナー)
〈法の迷い〉
- 法律(ライナー・マリア・キーゾウ)
- I プロローグ
- II 会話
- III エピローグ