お買いもの

そういや、気になりつつも読まないまま放ってあったな と思い出し、アマゾンにアクセスしてみたところ:

レビュアー: カスタマー   東京都渋谷区
フランス文学専門家でもない社会学者がルソーの分析などどおめでたい仕事をはずかしげもなくやっている。専門家のまえでほんとはずかしくなるようなことをばかばか書いている。どうしようもないもの、おまえの名は社会学者くずたに。

とか書いてあって微妙にヘコむ。社会学者の中の人も大変だな。
古書店にて1500円でげと。



コンテンツ:

個人と社会の境界に位置し両者を媒介する役割を担いながら、対象化して論じることの困難さのためにこれまでじゅうぶん議論を尽くされることのなかった「友愛」。本書は「友愛」をめぐるさまざまな言説を丁寧に分析することを通して、ヴェールに包まれたその歴史的・社会的意味を明らかにする。現代社会学が抱える困難な課題に真正面から取り組んだ、意欲的で挑発的な現代社会論。

  • 1 友愛/反=社会学/反=自我論
    • 留保なき友愛
    • 友愛の言説と〈言説の友愛〉
  • 2 言説化される友愛とその諸形態
    • 普遍化される友愛:手紙の言説空間
    • 稀少化される友愛:告白の言説空間
    • 凡庸化される友愛:日記の言説空間


キーワード:ルーマン

ブルーマンデー」という言葉を知ってる?
はてなでは、「ルーマン」という言葉がキーワードになっているの。
で、毎週月曜日になると、必ず二人くらい「今日はブルーマンデー」って書く紋切り型な香具師がいて、そいつらもこのキーワードで引っかかるの。



そんだけ。

お買いもの

サロンとかギャラントリとかについてはさらにこんなのを読まんとあかんらしいです。

中野杉並新宿図書館全滅。大修館書店の営業のひとまじめに仕事してんのか、と。

フランス文化の発展上、サロンの果した役割は、はかりしれない。宮庭の縦の人間関係よりも、サロンの横の関係のほうが、対話を花さかせ、自由な批評によって文芸を育てるには有効な環境であった。そしてそのサロンを動かしたのは女性たちであった。本書は、17世紀フランスの著名なサロンの7人の女主人公たちと、サロンに集った文学者たちを描く

  • 序章 サロンと女性・文化の触媒
  • 第1章 はじめにランブイエ館ありき
    • サロンの成立
    • サロンの集い
  • 第2章 フェミニズムの元祖スキュデリー嬢
  • 第3章 マレーの女王 ニノンとマリオン:浮かれ女サロン盛衰記
  • 第4章 2大女流セヴィニエ夫人とラファイエット夫人:心ならずも大作家
    • めぐり会うまで
    • 両極端は引き合う:対照的なサロンとのかかわり
    • 釣合う知性たち:3文人の集会



メモ:

(20040627) 社会学史学会大会シンポジウム 「歴史社会学」報告概要

告知をPDFで置くのはやめれ。>管理人

  • 言説の歴史社会学・序説:赤川学信州大学
    • ミシェル・フーコーの言説分析がめざした志を、社会学がいかに継受できるかを論じる。具体的 には、セクシュアリティジェンダーの領域で開発されてきた言説の歴史社会学(ないし言説史)の方法的特徴を、ライフ・ストーリー、マスメディアの内容分析、エスノメソドロジーに依拠する構築主義など、「質的」とされる方法との比較に基づいて明らかにする。言説の歴史性、言説空間の復元、言説の変容を説明する「whyの問い」の必要性といった論点に関して、議論を深めたい。
  • 歴史社会学の展開と展望(仮題):田中紀行(京都大学
    • 歴史社会学は元来、社会学歴史学の相互浸透 -- 歴史学の社会(科)学化と社会学の 歴史化??の所産として成立してきたものだが、近年では社会学歴史学双方における言語論 的(文化論的)転回のインパクトのもとで文化人類学や文学理論なども含んだより広範な学際的 研究領域になりつつある。本報告では、英語圏を中心に歴史社会学のこれまでの流れを概観した上で、こうした現状とそこに孕まれた問題点を整理・展望したい。
  • 歴史と社会学の可能性:佐藤俊樹東京大学
    • 現在の社会学は対象の上ではそれこそ歴史など新たな領域に進出する一方で、方法的には従来の技法が常識化して威力をうしないつつある。私の考えでは両者は関連している。つまり、内部が空洞化しているからこそ外部にでている。だとすれば、歴史社会学の正体不明さはその結果にすぎず、真に問うべきは社会学自体の固有性が成立するかどうかである。歴史という フィールドの上でその可能性を少し具体的に考えてみたい。

ルイ・ブルダルー(1632-1704)

第7章第8段落。

The return to a form of religious and moral judgement is only possible
because the problem of intimate personal relationships has not yet presented itself. A text by Bourdaloue serves well to demonstrate this point, showing it to have occurred toward the end of the seventeenth century.

さて。「the problem of intimate personal relationships」とは。


TARTE BOURDALOUE
アーモンドクリームをたっぷりと使った洋ナシのタルトです。

違う。


タルト・ブルダルー(ポワール・ア・ラ・ブルダルー)は、ベルエポックの時代、ブルダルー通りに店を構えていたパティシエ、ファスケルFaquelle或いは、レセトゥールlesserteurが考案したという説がある.
また、長い説教で有名だったイエズス会の説教師ルイ・ブルダルーLouis Bourdaloue(1651〜1704)にちなんでつけられたという説もある.フランの上に桃、アプリコット、ウィリアムス(洋梨)などを十字の形に飾ったとされている.

説教師のほうです。


  • From the moment it is touched, the heart cannot dry up.
    • Topic: Love
    • Source: None


本日のルーマン先生のお気に入り。

オフラインの本屋に行ったら新訳が出てるのを発見。

訳者さんによると、「ムッシュー・テスト」のもっとも的確な訳は、「テストはん」だとのこと。

お買いもの

一緒に『パッシオン』を読んでいるK田さんに教えてもらった。

恋愛はいかに書かれてきたのか。「明晰な心理描写」を伝統とする名作群から、『クレーヴの奥方』『危険な関係』『カルメン』『感情教育』『シェリ』をとりあげ、サロン、手紙、寝室の機能、プライヴァシーやジェンダーの成り立ちなど、作品の背後に広がる時代と、そこを源泉とする感情やふるまいの描写の妙を教える、新鮮な古典案内。

  1. クレーヴの奥方』:ラファイエット夫人
  2. 危険な関係』:ショデルロ・ド・ラク
  3. カルメン』:プロスペール・メリメ
  4. 感情教育』:ギュスターヴ・フローベール
  5. シェリ』:コレット



定価672円の本を600円で売る大胆な古書店をハッケソ。