さすがは Google....

日曜社会学 - ルーマン・フォーラム | EM番外地

に、「Google翻訳ガジェット」を入れてみたわけです。

翻訳の精度は高くないんだけど、びっくりしたのは、ユーザが Google に対して「訳文の対案」を送ることができること。

さすが。「仕事はユーザにやらせる」。徹底してます。


マウスで画面上の文言を選択すると、原文がポップアップする(これがまずえらい)。で、いっしょに「翻訳を改善する」リンクが出てくるよ。


ところで、はてなにも貼り付けられるようになったんじゃなかったっけ?
サイドバーに単にコピペするとアラート出ちゃうね。

お買いもの思案:斉藤『シゴトはネットで片づける!』

Googleカレンダーの使い方」のひと。

シゴトはネットで片づける!

シゴトはネットで片づける!


見て決める。

哲学の始まり―初期ギリシャ哲学講義 (叢書・ウニベルシタス)

哲学の始まり―初期ギリシャ哲学講義 (叢書・ウニベルシタス)

涜書:フリーマン『マーガレット・ミードとサモア』

朝食。再訪。
読み進めるだに切ない。

マーガレット・ミードとサモア

マーガレット・ミードとサモア

I 文化決定論の擡頭

  • ゴールトンと優生学と遺伝決定論
  • ボアズにおける文化と遺伝
  • 文化決定論の船出
  • ボアズは扱いにくい問題を課す

II ミードのサモア調査

  • ミードは絶対的な回答を献上する
  • ミードによるサモアの描写
  • 神話の誕生

IV ミードとボアズ派のパラダイム

まで。


■恐怖!ハイパーコミット過剰同調女!!

[p.67-68]

嗚呼もぅ。イタくて見てらんない。


「いつも左から抜いて行く奴がいる」(© ブルデュー*)。

基本的には その場で受容されやすそうな、しかし――場からの承認を妨げない程度にちょっとだけ――無駄に 尖鋭化=過激化された(したがって単純化された)見解を無駄に手際よく まとめてみせることで、場からの承認と新奇性(〜出し抜き)による敬意の双方を獲得しよう という優等生的戦略に走る人、いるよね。どこにでも。

ハバーマスとか。

もうちょっと自由に生きられないもんですかね。まぁいいんだけど。

* ブルデューがいってんのは たとえばイリイチのこと。


※ご参考:http://www2.ocn.ne.jp/~iri1/


残りもので夕食。

III ミードの結論への反駁

  • ミードの調査の歴史的背景
  • 位階
  • 協同と競争
  • 攻撃的行動と戦い
  • 宗教──異教とキリスト教
  • 処罰
  • 育児
  • サモア人の性格
  • 性習俗と性行動
  • 思春期
  • サモア人のエトス

あと II 再訪。

生活世界とシステムとプラスチックとルーマン*

こういうの 久しぶりにみた**。

プラスチック・ワード―歴史を喪失したことばの蔓延

プラスチック・ワード―歴史を喪失したことばの蔓延

プラスチック・ワードの蔓延

谷啓
プラスチックのように思いのままに姿を変え、人工的で、空虚なことば、それは資本主義と社会主義の対立をこえて、現代社会の根底から発した言語現象である。現代の支配的な言語表現は、たかだか30個ほどのプラスチック・ワードの組み合わせからできている。それをあやつるのが専門家や行政官たちであり、わたしたちの生活世界はこのプラスチック・ワードによって「植民地化」されつつある。プラスチック・ワードは一撃で倒せる敵ではないのだ。ペルクゼンは、わたしたちがおかれた状況を冷静に把握することがプラスチック・ワードの支配から抜け出すための第一歩であると言っているかのようである。

言語における近代批判

 著者自身が述べているように、『プラスチック・ワード』という発想の産婆役となったのはイリイチである。たしかに、ペルクゼンの思考には、イリイチの根源的な近代批判との共鳴がはっきりと聞きとれる。その点からいえば、本書はイリイチの思想を言語の領域で存分に展開したものだといってもよいだろう。
 近代科学批判という側面からいうなら、フッサールによる「生活世界の数学化」批判、ハーバーマスによる「生活世界の植民地化」批判などとの結びつきが思い浮かぶ。とくに後者は、ルーマンのシステム論――「システム」はプラスチック・ワードの代表選手である――との対決から生まれたという点で親近性が見られるだろう。本書で用いられる「植民地化」という概念は、おそらくハーバーマスに由来するものである。 [...]

http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book694.htm

それで、「生活世界」なる恐ろしく可塑的かつ空虚な言葉は「プラスチックワード」なのかどうなのか。あとで本屋で確認してみようと思います。

* タイトルはイメージです。
** 1988年刊らしい。さもありなん。