isbn:4833221438
主題は「国家と経済」。
- [09](187頁)までは準備のための経済システムの全般的描写。
- [10] 以降が本論。
[10] 国家と経済との関係という問題や、特定の基本権がこうした問題設定との関連で果たす機能をいっそう立ち入って考察するためには、社会の特殊なコミュニケーション構造へと経済が発展する過程に関する概略を──きわめて短いものにせざるを得ないが──あらかじめ提示しておく必要があろう。
- [20] 中央銀行:
国家と社会、政治的権力と貨幣との間の分離と有意義な相互依存関係とを維持するという問題設定に関係するのは自立的な中央銀行という法制度である。
- [21] 中央銀行の自律性は基本権の等価物である。それは裁判所の独立に匹敵する。
- [23] 貨幣制度に関わる基本権
- [24]
以上のテーゼは、解釈をこととするドグマーティクにとっては思いもよらない光を所有権保障に投げかける。それゆえこのテーゼには若干の説明を加える必要がある。
- [24]
文献
- 注10 ポランニー Trade and Markets in the Early Empires. (1957、共著)
『初期帝国の交易と市場』(「制度化された過程としての経済」、「アリストテレスによる経済の発見」所収)
→『経済の文明史 (ちくま学芸文庫)』