isbn:3428009592
isbn:4833221438
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本書の構成について:最終章 358頁
我々が基本権を究明したのは分化可能性の条件という枠内においてであったが、そのような条件は価値哲学が独占しようとしてきた位置を それにとって代わって占めるべきものとして登場してきたのである。
- 個人的自己表出の戦略のうちに、
- 予期の一般化という相手の立場をわきまえ-深い洞察を持つが感情的にはニュートラルな配慮のうちに、
- 貨幣という擬制的な充足価値に対する信頼のうちに、
- 国家的問題決定の横溢を前にしながらなお平然としてそれに無関心でありうることのうちに、
そして、- システムの機能能力を問題化する批判的潮流に対して これらすべての構えが持ち続ける感受性のうちに、
世界に対する人間の新たな行為のあり方が告知されているのである。
1〜4が、それぞれ四章〜七章の議論に対応している。