- 作者: ニクラスルーマン,土方透
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 1988/03
- メディア: 単行本
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分量 | トピック | ||
第1章 | 08.1% | 現状 | |
第2章 | 13.7% | ドグマーティクに関するテーゼ | 法解釈学の特徴付け1:可能性の制御、正義と解釈学の区別 |
第3章 | 10.4% | 分類の諸機能 | 法解釈学の特徴付け2:行為体系論と入出力図式の導入。入出力図式による過去志向の再解釈 |
第4章 | 26.2% | 基準としての結果? | 入出力図式による未来志向の再解釈 |
第5章 | 18.5% | 全体社会適合的な法的諸概念 | 社会分化論の導入。法概念の社会分化への適合性 |
第6章 | 23.2% | 所有権を例に | コミュニケーション・メディア論の導入 これまでの法解釈学は何に拘ってきたか 所有をバイナリーコードとして捉えると、議論はどう変わるか |
全体の構図
- 第1章
- 全体社会の時間志向の変化に対して法システムがとりうる対処が本書の大枠の問題である。
- 第2章:
- 法解釈学は、「事例が規範次第であり・規範も事例次第である」というかたちで 或る関係が両方の側で変異可能なところに登場し、このバリエーションを制約するという課題に取り組む。
- つまりその機能は「関係づけの関係づけ」にあり、法解釈学はこれによって偶発性の縮減と増大をコントロールし、「担いうる不安定性」を増加させ、「法的に可能なもの」の空間を定める。
- 旧ヨーロッパの伝統は、この「関係づけの関係づけ」という課題に、「正義と法解釈学」を組み合わせることで取り組んできた。
- 法解釈学は、「事例が規範次第であり・規範も事例次第である」というかたちで 或る関係が両方の側で変異可能なところに登場し、このバリエーションを制約するという課題に取り組む。
- 第3章
- 法を行為の体系として、教義学的な諸概念・諸理論・諸認識は、行為の体系を制御するものとして扱う。
- 「規範的予期の一般化・安定化」という法の機能から、法教義学について逆推論を行う。
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- 第4章
- 法は出力側面でどんなことが可能かを検討し、それが旧来の〈正義+法解釈学〉という方策に取って代われるものかどうかを考える。
- 第5章
- 法が社会につきあうやり方としては、社会の未来志向に付き合う以外にも、「社会的分化を考慮する」という方向性がある。
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- 付録:第6章
- 社会分化の形式に適合的な法概念の解釈例を提示する。
- 所有について三つの観点から検討する
- 経済的コミュニケーションの前提:
- 法における抽象遂行:
- 社会と組織の関係: