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大森貴弘[2006→2009]

朝カル準備。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20090804 大森貴弘(2006)「ニクラス・ルーマンの権力分立論──グローバル・コンテクストにおける応用可能性」早稲田法学会誌 56 大森貴弘(2007)「再びニクラス・ルーマンの権力分立論──民主制における権力…

服部高宏(1991-1992)「システム理論と法・法的思考」

服部高宏(1991)「システム理論と法・法的思考─「法の射程」研究序説1」 国学院大学法学会 国学院法学 29(1).http://ci.nii.ac.jp/naid/40001285627 服部高宏(1992)「システム理論と法・法的思考─「法の射程」研究序説2」 国学院大学法学会 国学院法学 29…

中野敏男(1993)『近代法システムと批判』

朝カル講義準備。http://socio-logic.jp/luhmann_acc/ この本、2-2で、論文集『法の分化』(1981)に即したかたちで、やや詳しく〈記述理論/規範理論〉〜〈システム理論/決定理論〉について論じてるね。 近代法システムと批判―ウェーバーからルーマンを超…

ルーマン(1974→1988)『法システムと法解釈学』第6章「所有権を中心に」

朝カル準備。ISBN:4535577099 講座案内:http://socio-logic.jp/luhmann_acc/ 目次:http://d.hatena.ne.jp/contractio/19740131 1. 「所有」が経済的コミュニケーションの二項コードであることを法が考慮に入れるとき、「所有権」は社会に適合した法概念モ…

トイブナー編(1995→2011)『結果志向の法思考』

朝カル4月講座準備:http://socio-logic.jp/luhmann_acc/ 付録でついてる小川浩三さんの解説が面白くて勉強になります。 結果志向の法思考: 利益衡量と法律家的論証作者: グンタートイブナー,Gunther Teubner,村上淳一,小川浩三出版社/メーカー: 東京大学出…

涜書:道垣内弘人(2014)『リーガルベイシス 民法入門』2「原則としての契約自由」

契約の成立条件について述べた章。おそらくここが最大の難所と予測。 asin:4532134463 I 民法の世界への登場資格 1 権利能力の平等 2 法人とは何か II 契約とはなんだろう 1 契約に囲まれた社会 2 契約の成立 III 真意と確保するために 1 契約の拘束力 2 意…

涜書:道垣内弘人(2014)『リーガルベイシス 民法入門』1「民法を学ぶ前に」

asin:4532134463 I 民法なんてこわくない 1 民法は難しい? 2 六法全書は六法選書 3 法の冷たさと温かさ 4 民法の適用・運用 II 民法の歴史と基本原理 1 ローマは三たび世界を征服した 2 南蛮渡来の民法典 3 民法の性格

お買いもの:道垣内弘人(2014)『リーガルベイシス 民法入門』

http://d.hatena.ne.jp/contractio/20170212 リーガルベイシス 民法入門作者: 道垣内弘人出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/01/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 1 民法を学ぶ前に 2 原則としての契約自由 3 いろいろ…

木庭 顕(2010)『ローマ法案内』第2章「民事法の原点」

ローマ法案内―現代の法律家のために作者: 木庭顕出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2010/12/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (15件) を見る 2 民事法の原点 2-0 2-1 法の原理を把握するためには、まずデモクラシーの原理を把…

木庭 顕(2010)『ローマ法案内』第1章「歴史的前提」

朝カル講義準備。http://socio-logic.jp/luhmann_acc/どこまで読んだか忘れたので最初から。 目次:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20160706 ローマ法案内―現代の法律家のために作者: 木庭顕出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2010/12/13メディア: 単行本…

アラン・ライアン(1987→1993)『所有』

本日は 3「「近代的自由」と所有」を。 目次:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20170212 所有作者: アランライアン,Alan Ryan,森村進,桜井徹出版社/メーカー: 昭和堂発売日: 1993/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る

「所有」に関する入門的文献リスト

某法哲学者に 所有権論の通説について学べる本をいくつか推薦してください。 大学新入生レベル 学部レベル 修士レベル 研究者志望の修士レベル くらいのバリエーションがあればありがたいです。 というリクエストを出してきたところ、「そんなものはない」(…

所有 dominium

466 第10章「構造的カップリング」 III「政治システムと経済システムの構造的カップリング」 511 第11章「政治の進化」 II「政治システムの進化」 466 第10章「構造的カップリング」 III「政治システムと経済システムの構造的カップリング」 この節は「財政…

目次

法システムと法解釈学作者: ニクラスルーマン,土方透出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1988/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見るISBN:3170016342 分量トピック 第1章08.1%現状 第2章13.7%ドグマーティクに関するテーゼ …

第1章「現状」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342 1 2 3 1 2 概念法学と利益法学、法解釈学と法理論、法律学と法の科学 利益法学への転換は、関心の中心が「概念体系」から「行為体系」へと変更されたことを意味している。 この発展は、二段階の抽象手続きの承認を強いる: …

第2章「ドグマーティクに関するテーゼ」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342 1 2 3 法解釈学は不安定性をコントロールし・増大させる 4 法解釈学は「関係づけの関係づけ」を行う 5 正義と法、法理論と法解釈学 6 法解釈学による法の分出の維持 7 法解釈学の未来に関する問い 2 特定可能な不確実性 魂…

ザイアンスの認知的調整理論について

上田敏見・増田悦代(1980)「対人的誘引におよぼす応答および受け手の態度の効果」 雑誌名奈良教育大学紀要 人文・社会科学 29-1.http://ci.nii.ac.jp/naid/120001885588 Zajonc (I960)、 Cohen (1961)は認知的調整の研究を行なったが、それによれば、刺激人物…

第3章「分類の諸機能」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342 1 2 3 4 法教義学を、概念の体系からではなく、行為の体系から考えてみることにしましょう。 教義学的な諸概念・諸理論・諸認識は、行為の体系を制御するものだと考えましょう。 1 法の機能は行動予期の一般化と安定化だよ…

第4章「基準としての結果?」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342 1 原則/例外図式の利益衡量を例に 2 3 5 [内部化] 6 [次元の分化] 7 [司法化されない目的プログラムへの編入] 8 [法関係自身の中にある種の未来責任を埋め込む] 1 原則/例外図式と利益衡量の関係を例に 「結果志…

第5章「全体社会適合的な法的諸概念」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342 1 2 3 [あらゆる教義学の本質的要素] 4 [教義学的諸概念の社会学的反省の能力の限界] 5 2 社会の機能分化を前提として生じた教義学的観念の例 1. 契約: 旧来の機構(家や村)が誤りをコントロールできなくなったときに…

7. 組織における所有と支配の分離:法解釈学の社会への関連性

所有と支配の分離、所有と経営の分離。「〜を持っている」と「〜できる」の分離。 7-1 「所有」の〈持つ/できる〉への分解:人びとは今日では、なにかを持つことなくなしうるが、逆に、持つことそれ自体が持ち手に「できること」を与える程度はますます減少…

6.

6-1 6-2 6-3 6-4 そのような文脈特殊な諸構造を画定し分析するさいには、社会学的分析が法律家の力になれるかもしれない。

5. 二分コードと機能システムの分出

5-1 コミュニケーション過程の二分法図式化は機能的に特殊化された全体社会の部分システムの分出を通じて可能にされ、また、分出の程度に応じて変化する 持つことと持たないことという図式は、それが経済外的な機能連関については何も言わない程度において、…

4. 経済における所有コードの機能

所有コードの機能は、経済的コミュニケーションの構造化にある。 4-1 4-2 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈1 4-3 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈2 4-4 憲法教義学における権利保障と制度的保障の再解釈3 二分コードという観…

3. 法における所有図式の抽象化

3-1 問: 法教義学は、こうした構造要求をどのように考慮に入れているか、それがいかにして普遍的な図式化問題を縮約し、縮減し、法律的に操作可能な概念的抽象性に翻訳しているのか。 3-2 既存の法理論における所有:主観的法に還元される 〈持つ/持たざる…

2 本論

「できる」と「持つ」ことの概念的な連関 2-1 経済システムとは: 単純な消費行動を超えて人間的欲求を充足することを時間的観点で確実にするという機能を持つ社会的行為からなる社会システム 二分法図式 論理: 例えば論理としては、それは束ねられた諸真理…

1

1-1 所有権の機能を「個人の自由・自己実現に寄与すること」、「個人の自由の実現の条件」に見ると すぐに不条理に陥る。 市民社会は所有権の機能を根本的に変革してしまった 市民社会は、貨幣を流通させることにより経済をかつてないほど自律的にした。 こ…

第6章「所有権を例に」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342所有観念の経済コードへの変化に法はどう対応したか・すべきか、というのが本章の主題。 この場合の「社会への関連性」とは、「所有が経済のコードである」というそのこと。 段落数トピック 002 106「象徴的に一般化したコミ…