第3章「分類の諸機能」

ISBN:4535577099 ISBN:3170016342

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  • 法教義学を、概念の体系からではなく、行為の体系から考えてみることにしましょう。
    • 教義学的な諸概念・諸理論・諸認識は、行為の体系を制御するものだと考えましょう。

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  • 法の機能は行動予期の一般化と安定化だよ。
  • このことから法解釈学について逆推論してみよう。
  • ここで〈入力/図式〉図式を使ってみる。
    • ロバート・ザイアンス(Robert B. Zajonc)の仕事から:
      Robert B. Zajonc, The Process of Cognitive Tuning in Communication, The Journal of Abnormal and Social Psychology, 61 (1960), S. 150-167.
      http://psycnet.apa.org/psycinfo/1961-04836-001
  • 仮説的テーゼ: 入力されるあれこれの情報の処理過程に特化した社会システムは、その環境を一定の方向に変更しようと欲するものよりも、認知的諸カテゴリー、決定のための諸プログラム、組織的準備にかかわる装置は、より複雑でないもので足りるであろう。

3 入力境界における正義と教義学の協働

  • したがって第一に、法システムへの全体社会的な力の配分の直接的圧力をインプット境界との特殊なあれこれの絡み合いを通じて緩和することが重要であった。換言すれば、法システムをこの境界で分出させることが第一に重要であった。この問題が、正義理念において評価され、発展の結果が法律学的教義学において確定される。

4 結果志向への反乱

  • 法律家の内部で数百年来この根本志向への反乱が遂行されている。発展史的に見れば、これは、結果コントロールの手段としての、契約自由の原則への信頼の低下と関連している。

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