1984→1995。ISBN:4769908083
訳者が付けた小見出し | トピック/焦点 | |
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1 | 矛盾概念の不在 | 「矛盾」概念を巡る研究概況:実証主義と弁証法 →初発の問「社会的なもののなかに矛盾は含まれるのか。含まれるとすればどういう意味においてなのか」 |
2 | 矛盾概念をどう捉えるか | ■作動と観察 もしも対象の側に矛盾があるとしたら: 作動は「論理的に」生じるわけではないから、矛盾があればそれに反応した作動が生じるだけだ。しかし観察のほうはそうはいかない。 →二段階目の問い「矛盾がその機能──観察を停止させる+観察の停止を手がかりとして・停止下においてこそ意味のある作動を誘発する──を果たすためにはどんな意味素材が必要なのか」 |
3 | 矛盾の論理構造 | ■基底的自己言及 1)「矛盾している」と言われうるためには「何」と「何」が矛盾しているのかについては規定されているのでなければならない。これは前提。/2)矛盾は、すでに規定されたものを手がかりにして・それを疑問視するのに役だっている。 →矛盾は──作動の未規定性ではなく(←1)──システムの未規定性である(←2)。そして作動の規定性が剥奪されるのは、そのことを経由して、である。 【テーゼ】矛盾は意味の自己言及の一つの契機である(=個々の意味は、それ自体の否定を可能性として含む)。 →むしろ問われるべきは[第三段階目]、「なぜ、否定可能性は広範に存在するというのに、特定のものだけが「ひとつの矛盾」という統一体にまで濃縮されるのか」ということのほう。 →考察の最初のステップは、「拒否」や「異議を唱える」というコミュニケーションに注目するところから。 |
4 | 矛盾の機能 | ■矛盾の警告機能と、その前提としての〈要素/構造〉関係 [「免疫システム」の初出は p. 676] |
5 | 社会の免疫システムとしての法システム | |
6 | 社会システムの免疫論理 | ■コミュニケーション・メディア |
7 | 矛盾と時間 | |
8 | 社会システムとしてのコンフリクト | |
9 | コンフリクトの条件付け | |
10 | 矛盾とコンフリクトの形成──法と社会運動── |