お買いもの

ちょいひさびさにオフラインの本屋にいく。ブルアの『ウィトゲンシュタイン:知識の社会理論』が再刷されており、手に取ってひとしきり懐かしむ。

  • これ、ハイデガーウィトゲンシュタインの周辺をぐるぐる回っていた私が「社会学系」へと足を踏み出してしまうことになった、きっかけの一つだった(遠い目)‥‥のだが、それはともかくとして、こいつが再刷される一方でマイケル・リンチの翻訳はまだ出ていないってのは、おかしかないですか? 関係者の方なんとかしてください。ブルアが売れると踏んでるなら、今からでも遅くはない。出せ。いや、出してください。おながいします。



で、購入したのはこっち↓ タイトルが恥ずかしい。が、業界内にいると誰もそうは感じないのかな(というかそもそも、そうは感じない人が哲学を職にするのか? よわからん)。恐ろしいことであるよ。カバーなしじゃ電車の中で読めない。 目次をパラパラとめくったら、前半が「観念論論駁」、後半がヘンリッヒ論だったので、迷わずレジへ。が「はい、5,500円です」と言われて驚愕。なんだその値段は。

ヘンリッヒのカント書が出たのは76年。いまだに邦訳がでない(ので私は未読だが「とにかくすごいらしい」という噂を聞くばかりな)のはどうしたことか。関係者の方なんとかしてください。おねがいします。

  • ちなみに──比べても仕方がないが──、俺様的に今年最高のドキュウンの駄本と認定して差し上げた『ドグマ人類学総説』の原著出版は2000年。翻訳は3年もかからずに出ているのだ。‥‥世の中ほんとにままならないものです。