- 林道義、『日本的な、余りに日本的な:東京女子大学哲学科紛争の記録と分析』、1,631円、200頁、三一書房、ISBN:4380922243、1992/06
読了。
さて。
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- 選択肢1:貸す約束になっている友人に貸す。
- 選択肢2:詳細にネタをピックアップしてみる。
どうすっかな〜。
プロタゴラスの話はほんとにすごいよ。ここ読む為だけにでも買う価値あるね。(つか図書館で嫁。)
普通の企業だったらよくある話って内容でした。乱暴にまとめてしまうと、(傍目から見れば)足の引っ張り合いとでも言えばいいでしょうか。舞台が大学だからちょっと物珍しく見えるだけかも。
大先生が正義の実現のために動いている、というところが違う(=普通じゃない)と思う。「足の引っ張り合い」という表現では、大先生が敢えてこの本をモノしたパッションが掬い上げられない。
べつに掬わなくてもいいけど。あと、舞台が違えば──当然だけど──抗争に投入される資源・道具が違うので、少なくともその点で話はずいぶん違う。
あと俺様的に凄く興味深かったのは、「学問的分析」(© 大先生)のために、使われている「類型論」。タイトルにもなっている「日本的」という言葉は、なんと<日本的/ヨーロッパ的>という対照語として使われているのでした。すごい。それがベースになってて、あとは次々とユンギア〜ンな類型論(原型論)がこれでもかと繰り出される。
こんなの「抗争」の場で面と向かって言われたら、ぜったい反論不可能w。