涜書:樋口『組織行動の「まずい!!」学』

読了。

がんばってつけたタイトルなんだろうな。──と思われるのに、「まずい!!」という語はほとんど使われていません。つけてみただけ。「まずい!!」学は失敗学の「いいかえ」だそうです。

敢えて「まずい!!」学と柔らかなネーミングにしたのは、技術アレルギーの文科系読者にも、本書を手に取っていただきたかったからである。[p.3]

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組織内で文書類が必用以上に増加するのは、本来は現場を支える立場であるはずの総務・企画部門が、逆に現場に対して支配的な傾向を強めている証左である。文書が厚いほどよいという文系的価値観、いわば「『紙』様信仰」を現場に押し付けているのだ。[p.42]

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「文系」という言葉はなんだか差別語に近づいてきてるような気がする今日この頃。

ちなみにこの直後の文中に「まずい!!」の語が...

 この[ジャニスの]グループシンクに関する議論をさらに深化させたものとして、東洋英和女学院大学岡本浩一教授は、著書『リスク・マネジメントの心理学―事故・事件から学ぶ』(新曜社)の中で、組織の意思決定を誤らせる要因の一として「属人的組織風土」を提唱している。[‥]
 日本における企業不祥事の構造を分析する上で極めて示唆に富む指摘であり、ぜひ一読されることをお薦めする。

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「提唱」とはまた。言い得て妙。

※ご参考: