福間『ロールズのカント的構成主義』

夜食。

ロールズのカント的構成主義

ロールズのカント的構成主義

「1章だけでも読んでおくか」と思って迂闊にも手に取って(しかも読みはじめて)みたところ、1章だけで100頁あった件。途中で気がついてよかった。

「概念分析」──そして/したがって「メタ倫理」、「規範倫理学」──という言葉についていろいろ気になる見解が。[あとで考える](>誰か)

第一部 ロールズの公共的理性(理由)の哲学

第一章 倫理学における構成主義──ロールズによる展開とその一解釈
  • 第1節 構成主義とは
    • 1.1.1 実在論相対主義構成主義
    • 1.1.2 構成主義的思考法
    • 1.1.3 カント的アプローチとしての手続的正義
    • 1.1.4 我々の自己理解に依拠した道徳的真理
    • 1.1.5 道徳的事実から導き出される正義の理由
    • 1.1.6 構成の手続きとしてのCI手続き
    • 1.1.7 カント的構成主義とカントの構成主義との差異
    • 1.1.8 ロールズの変化
    • 1.1.9 実践理性と理論理性との間にある差異

まで。


「せいぎ(ろん)」を「性技(論)」と変換する私のIM。



この[倫理的諸規範は社会的構成物であるという]ような見解を擁護するものは、意味や科学に関わる真理の社会的構成、社会的アイデンティティの構成、政治的意識の構成、そして道徳性の構成についても論じ及んでいる。しかしながら倫理的規範が社会的構成物と見なされるとき、倫理的規範を「正当化」するよりも、「説明」することの方に道徳理論の目的がおかれることになる。このような道徳性についての「社会構築主義」的見解は、哲学者よりも社会学者の支持を広く得ている。[p.13]

Ω ΩΩ<な、なんだってー