CAE研究会(独り)振り返り祭り: 第七回 - ループのいろいろ。

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ゴルァ! レジュメあがってねぇじゃねぇか。

  1. Haking, I. 1986 "Making up people," in Heller, T. (ed.) Reconstructing Individualism: Autonomy, Individuality, and the Self in Western Thought,Stanford U. P., pp. 222-236.=隠岐さや香(訳)「人びとを作り上げる」『現代思想』28-1,114-129.asin:4791710541
  2. Hacking, I. 1996 "The Looping Effects of Human Kinds," in Sperber, D.et. al (eds.) Causal Cognition: A Multidisciplinary Debate (A Fyssen Foundation Symposium), Oxford U. P., pp. 351-383.
  3. Hacking, I. 1999, "Kind-making: The case of child abuse," in The Social Construction of What?, Harvard U. P., pp. 124-162.=『何が社会的に構成されるのか


[1] これはむつかしいわ! 1/15以降にもう一度考えます。

  • 「human kinds」においては、「われわれがそれをどんな風に記述しているか」ということと、「それはどんなふうにあるか」ということが密接に結びついているよ。

いや当たり前ですが。(でも、これ←がもっともシンプルな導入のやり方でしょうな。)

  • 「人々の制作」一般理論はありますか問題。
  • 「一般理論*」じゃなかったら何よ?」という疑問・批判への回答:
    • →「動的唯名論」の眼目は、「何を**研究したらよいのか」についての提案にあるんだよ:
  • * 「種」や「ループ」は、「論理的な可能性の領野」を指示する言葉。
    「種」が登場するということは、「論理的な可能性が変わる(増える)」ということ。
    経路を指示しているわけではない。具体的な経路は、個々の対象を見ないとなんともいえない(=「一般理論」は成立しない。)
  • **(我々の発明とともに登場する)様々な人々や振る舞いを分類するラベルが、我々の可能性の領野や我々の自己を作り上げている、ということ。
■ディスカッション
  • で結局ループってなに? : 分類・カテゴリーが人々の振る舞いを変える/人々に用いられることによって分類・カテゴリーが変わる
    • 「レイベリング」との関係は? : 構築主義による批判(〜ラベル原因論
    • 「自己執行カテゴリー」(サックス)との関係は? [ex. ホットロッダー、「ろう文化宣言」、etc.] id:contractio:20060807