いただきもの:ルーマン『社会の政治』

どうもありがとうございます。お疲れさまでした。

「あとがき」の中ではなぜか私一人だけが「忙しいひと」扱いになっております(が、これたぶん「仕事が遅い」という意味だな。ごめんなさい)
あと、「あとがき」にて、『リスクの社会学』翻訳刊行のアナウンスが正式に出ていました(新泉社から、小松訳)。

なかなか翻訳が進まないのに業を煮やして「小松先生を励ます会」メーリングリストを作成してから数えても はや8年。ようやく出ました。
でも待ったかいあって、とても読みやすくてよい訳ですよ。みなさん買ってあげてくださいね。

俺はもらったけど。
社会の政治 (叢書・ウニベニシタス)

社会の政治 (叢書・ウニベニシタス)

http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-00968-6.html
  • 第一章 社会の政治──問題提起
  • 第二章 権力というメディア
  • 第三章 政治システムの分出と作動上の閉鎖性
  • 第四章 政治的決定
  • 第五章 政治の記憶
  • 第六章 政治システムの国家
  • 第七章 政治的組織
  • 第八章 世論
  • 第九章 自己記述
  • 第十章 構造的カップリング
  • 第十一章 政治の進化

邦訳にして670頁というのは いかにも大きい本であるように思われるでしょうが、『社会の理論』シリーズの中では小さい方です。でも内容はそれなりにまとまっているし訳もよいので、シリーズの中ではお薦めの一冊にできるものだと思います。

あと政治に関する様々なトピックを まとめて描いた著作というのは これ以外にはないので、その点でも重要な著作です。

というわけで「ここが売りどき」と考え、本書の合評会については これまでとはちょっと違った評者選択をしてみました。
来春に開催するので各自三回程度は通読しておいてくださいね。

第12回ルーマン・フォーラム オフライン研究会: ニクラス・ルーマン『社会の政治』合評会

http://socio-logic.jp/forum_offline.php#GdP