ルーマン・フォーラム オフライン:ニクラス・ルーマン『社会構造とゼマンティク1』合評会

2011年8月に開催した『社会の科学』合評会(id:contractio:20110807)につづき、今回は 9月に翻訳が刊行された『社会構造とゼマンティク1』を取り上げます。

 ニクラス・ルーマン晩年の著作の翻訳刊行が続々と進んでいます。ここまでのところ、後期著作の翻訳は『社会の理論』シリーズが中心でしたが、今回はじめて──『社会の理論』とならぶ晩年のプロジェクト──『社会構造とゼマンティク』シリーズの初巻が翻訳刊行されました。
 そこで今回も、訳者である徳安 彰さんをお招きして合評会形式で検討会を行います。評者には 小山 裕さん と 猪原 透さん(日本近代思想史)を、コメンテーターには高橋 徹さんをお願いしています。なお、

  • 小山さんには、『社会構造とゼマンティク』の同時代史的検討:特にコゼレックの歴史理論および方法論との比較 を課題として、1章を対象に、
  • 猪原さんには、ルーマンの「自己言及的な人間学から二項図式化へと至る歴史的展開」という議論の精査 を課題として、主として2章と3章を中心に、

それぞれ話題提供をしていただく予定です。会の後半では それを踏まえて、参加者のみなさんとディスカッションできればと思います。

社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

  • 序言
  • 第一章 社会構造とゼマンティクの伝統
  • 第二章 上流諸階層における相互行為──十七世紀と十八世紀におけるそのゼマンティクの転換について
  • 第三章 初期近代の人間学──社会の進化問題の理論技術上の解決
  • 第四章 複雑性の時間化──近代の時間概念のゼマンティクについて
  • 第五章 自己言及と二項図式化
  • 開催日時: 2012年02月19日(日) 昼過ぎ
  • 開催場所: 山手線内あるいは周辺(会場そのほかの詳細は「合評会ML」にて告知します)
  • 評 者 : 小山 裕(東京大研究員)、猪原 透(立命館大院、日本近代思想史)
  • コメンテーター: 高橋 徹(札幌学院大教員)
  • 参加資格: 当日までに対象を二度以上通読してこれるかた
  • 参加費 : 無料
  • 主 催 : ルーマン・フォーラム
  • ※参加希望者は
      自己紹介*
      懇親会参加希望の有無
    を書いて、 宛てに、メールでご連絡ください。
    *ルーマン・フォーラム案内掲載内容に準じてください。
  • ※合評会参加のためにルーマン・フォーラムへ登録する必要はありません。

評者、コメンテータープロフィール

小山 裕(こやま ゆたか)

東京大学大学院人文社会系研究科客員研究員。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。社会学

猪原 透(いのはら とおる)

立命館大学大学院文学研究科D1。専門は日本近代思想史。特に大正時代の社会改良思想の研究。

高橋 徹(たかはし・とおる)

札幌学院大学社会情報学部教授。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は、社会学。特にコミュニケーション論、社会システム理論。