タミソン13:吉田民人(2007)「新存在論と新科学論」

  • 吉田民人(2007)「新存在論と新科学論─〈設計および経営・管理〉概念の科学史的意義」
    経営関連学会協議会 第3回評議委員会・講演会(2007.11.23)要旨 pp1-8
  • I 非西欧的な新しい存在論・科学論
    存在論/新科学論/プログラム科学と汎ダーウィン主義
  • II 〈経営・管理〉と〈言語性プログラムの設計・実現〉
    社会科学における〈経営・管理〉概念の根源的位置/社会科学における実証主義と理念主義との理論的統合

I 非西欧的な新しい存在論・科学論

新科学論

新科学論の主張まとめ:

  1. 〈物質/情報〉
  2. 〈法則/プログラム〉、「プログラム科学」
  3. 〈認識科学/設計科学〉
プログラム科学と汎ダーウィン主義
  • 「選択」の分類
    • [1] 〈外生選択/内生選択〉
      • [1a] 外生選択: 自然選択、社会選択など
      • [1b] 内生選択: いわゆる主体的選択
    • [2] 〈事後選択/事前選択〉
      • [2a] 事後選択: 当該プログラムの作動結果の実績に基づく選択。
      • [2b] 事前選択: 当該プログラムの作動結果の予測に基づく選択。
    • 例:
      • (1) 事後外生選択: 生物進化、市場選択
      • (2) 事後内生選択: オペラント学習
      • (3) 事前外生選択: 権力による事前の弾圧
      • (4) 事前内生選択: 意思決定
  • プログラムの選択基準
    • DNA性プログラム (一元的選択基準)
      • 包括的適応度の最大化
    • 言語性プログラム (多元的選択基準)
      • (1) 価値合理性: 理念的選択基準
      • (2) 目的合理性: 現実的選択基準
      • (3) 情動適合性: 現実的選択基準
  • まとめ: 「汎ダーウィニズム」は、〈変異/選択〉を次のように拡張する
    • 1) 変異・選択の対象となる何ものかを〈プログラム〉とカテゴリー化する。
    • 2) DNA性プログラムから言語性プログラムにいたる「プログラム形態の進化」なる発想を導入する。
    • 3) これに応じて〈変異様式/選択様式/選択基準〉カテゴリーを再構築する。

II 〈経営・管理〉と〈言語性プログラムの設計・実現〉