これ買っただけで講師代アシが出たんですけど。
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序論
本書の構成
- 第1〜5章: サイモンが彼の研究対象を、組織論・経済理論から認知科学・人工システム科学へと広げていく過程を描き出す。
- 第6〜7章: サイモンが、どのようにして認知科学などの諸成果を経済と組織の問題に応用するかという位相を描き出す。
サイモンの三つの問い(ミルウォーキーにおける公共リクリエーション施設の行政研究における)
- (1)【経済・経営原則】 なぜ組織現象は既存の経済原則や経営原則で説明できないのか。
- (2)【計画の可塑性】 なぜ組織の計画は流動的・可塑的なのか。
- (3)【学習と熟達性】 どのように熟達者たちは仕事の効率を改善するのか、またなぜある特定分野の経験者はその分野とかかわる問題に注意を払うのか。
第1章 問いの原型と意思決定論
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[サイモンがバーナードから直接影響をうけた考え方には、]『経営行動』の中心的概念として、いくぶんバーナードの概念とは違って見えるかもしれないが、限定合理性がある。これは、おそらく機会主義や戦略的要因というバーナードの概念に対応するものであろう。」(サイモン、1991)