瀬戸内哲学研究会:連続セミナー「現象学的アプローチの諸相」

現象学者の前で現象学について何を話すべきなのか。
過酷なタスクに挑む私の姿をぜひ見に来てください。



瀬戸内哲学研究会:連続セミナー「現象学的アプローチの諸相」

趣旨

 フッサールにはじまる(とされる)現象学の方法を「経験の観点」や「一人称的な観点」によって特徴づけるとするならば、そこで当然出てくる疑問のひとつは「自分のものとしてアクセスできない経験やそれによって開かれる世界について、現象学は(どのように)探求を行うことができるのか?」というものでしょう。そうした経験や世界のわかりやすい例として、古代人のそれや精神疾患を持つ人のそれを挙げることができます。しかし、自分のものとしてアクセスできないという意味では、およそ一般に自分以外の人びとの経験や世界についても同様だと言わなければなりません。それらの経験や世界について何も手出しできないのだとすると、現象学的な方法はずいぶんと射程の狭いものだということになります。
 こうした問題に対して現象学の側からはさまざまな応答が可能ですが、今回の連続セミナーでは、隣接領域における現象学の受容という観点からこの問題を取り上げます。社会学・考古学・当事者研究・精神医学という領域からスピーカーをお招きして、

  1. 現象学的な方法がそれぞれの領域にどのように受け止められたのか、
  2. この方法はそれぞれの領域において実際にどれくらいの成果を上げたのか・上げることが期待できるのか

についてお話しいただき、それを題材としたディスカッションを行います。

スケジュール
  • 第2回 「現象学的考古学」 2018年6月1日(金) 14:00–16:00
    • 講演:松本直子(岡山大学
    • 会場:岡山大学津島キャンパス法文経一号館2F文学部会議室
  • 最新情報はこちらでお知らせします。https://setouchi-philosophy.weebly.com
  • 参加費無料(車で来訪する場合の駐車場代は各自にご負担いただきます)。第1回については、スペースの都合上、事前に参加登録をお願いします(申し込み多数の場合会場を変更します)。その他の回については事前登録不要です。
  • 問い合わせ・事前登録はこちらにお願いします:岡山大学文学部 植村玄輝(uemurag[at]okayama-u.ac.jp)