漆原直行(2012)『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』

特集:自己啓発https://contractio.hateblo.jp/entry/20200804/p0

  • 第1章 ゼロ年代のビジネス書幻想
  • 第2章 ビジネスション掟と罠
  • 第3章 「ビジネス書」というビジネス

  • 第4章 ビジネス書に振り回される人々
  • 第5章 「そこそこ」賢いビジネス書とのつき合い方
  • 第6章 ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
  • 主な参考文献

第1章 ゼロ年代のビジネス書幻想

  • 2000年代のビジネス書ベストセラーランキング
  • 「ちなみにコーチングとは、要するに「コーチすること」なのですが、コーチ(COACH)は「馬車」を意味しています。馬車が人を目的地まで運ぶように、コーチを受ける人を目標達成に導くための技法というわけです。」
  • 潮目が変わったのは2003年 「以降のビジネス書界では「金持ちになる」「成功」といったテーマを臆面もなく語り、煽るような自己啓発系ビジネス書、いかにして自分が成功者となったか自慢しつつ、既存の定番ビジネス書からネタをつまんできて組み合わせたような(自己啓発+仕事術+ロジカルシンキングの盛り合わせ的な)ビジネス書が跋扈するようになります。」
  • 2004年 新書ブーム
  • 2007年 レバレッジ、コールドリーディング
  • 2008年 勝間和代ブレイク

第2章 ビジネスション掟と罠

 ハッカーのカルチャーに大きな影響を与えたのが、1960年代後半にアメリカで巻き起こったヒッピームーブメントです。ベトナム戦争に反対し、徴兵に反発する若者たちが、愛と平和を唱え、芸術を愛し、自然回帰を標榜。既存の社会通念や制度を否定し、コミューンと呼ばれるヒッピーの共同体を形成したりしながら、魂の解放や真に自由な個人の確立を求めて運動を展開していきます。伝統的なキリスト教の教えも否定し、仏教の禅やヒンズー教といった東洋の宗教・思想に強い関心を寄せたのもヒッピームーブメントの特徴でしょう。
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 かたや禁欲的であることを是とした、伝統的なキリスト教へのカウンターパートとして生まれたニューソートと、それに端を発するポジティブシンキング。
 一方、既存のキリスト教的道徳観や価値観、体制への反発・反抗を求心力にして大きなムーブメントを形成したヒッピームーブメントと、その精神性を引き継ぎ、コンピュータテクノロジーを駆使して新しい価値観を提示し、自由を得ようと試みたハッカーカルチャー。
 両者に通底するのは、既成概念や既存の価値観の否定です。

雑ですな。
まぁ当たらずとも遠からずというところでしょうか。