ハンス・ブルーメンベルク(1971)「修辞学の現代的意義:人間学的アプローチから」


  • 生活世界と技術化──現象学の観点より(1959の講演/1963)
  • 自然の模倣──創造的人間の理念とその前史(1957)
  • 修辞学の現代的意義──人間学的アプローチから(1971)
  • 言語状況と内在的詩学(1966)
  • パラダイム──文法的に(1971)
  • エルンスト・カッシーラーを讃えて──クーノー・フィッシャー賞受賞挨拶(1974)

修辞学の現代的意義

訳文で47頁。段落数で28。中途半端に長い。節わけ無し。
1971年発表なので、1920年生まれのブルーメンベルクは当時51歳。
テーマ的には、ルーマン1962年の論文「真理とイデオロギー」*に重なりそう。
とはいえルーマンは「修辞学」という語は基本的には歴史的な語としてしか使わないし、ましてや修辞学という語を(人間学という語も)肯定的に使うことはない。そしてまた、「世の中では今後もイデオロギーが必要とされるだろう」という話はしても、「人間に必要なイデオロギーや修辞学をどうやってつくるか」という話はしないだろう(これは哲学と社会学の分業に対応した話であるようにも思われる)。

* 1960年刊行のダニエル・ベル『イデオロギーの終焉』 ISBN:B000J9NVJY を受けて、イデオロギーが科学に取って代わられるようなことは起きそうになく、むしろイデオロギーの重要性はこれからますます大きくなるだろう、と論じたもの。
ちなみにルーマンは1927年生まれなので、「真理とイデオロギー」は35歳の論文。

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