本郷データセッション 第57回

「本郷データセッションの会」は社会学周辺領域の博士課程院生を中心メンバーとするインターユニの研究会です。
会の場にご自身が関心を持つ資料を提供していただける方のご参加を常時募集しています。

  • 「そこで何が行われているのか」、「その資料を残すことになった実践(~活動、行為)は どのようなものだったのか」 といったシンプルな問いのもとで 資料断片を共同で観る会です。与えられた資料から無理なく言えること(/言えないこと)を互いに確認しあいながら資料の検討を進めることで、分析の訓練をおこなうとともに議論の水準を向上させることを目的としています。
  • 当会は、2019年度から東京大学情報学環で開催されている「社会科学のためのデータセッション実習」の受講生有志によって設立されたものであり、講義と並行して運営されている自主ゼミ的な性格を持つものです。
  • 人文社会系の大学院生には、研究成果・経過を報告したり相談したりする機会は所属研究室のゼミや研究会などのかたちで提供されていますが、個別の資料・データの具体的・実際的な分析に関しては 各人の努力と工夫に委ねられがちです。しかし、研究における時間と労力の多くの部分を 具体的な資料・データの分析が占め、またそれが学術論考のクオリティを大きく左右するものであることを考えると、その能力を養うための場は重要な意味をもつはずです。当会では、こうした分析の基礎的な訓練のための場を求めている方を対象として、学科・大学の枠を超えて広く参加者を募集しています。
https://socio-logic.jp/sociology/hongo.php

今回の資料

  1. 千田有紀,2022,「フェミニズムジェンダー論における差異の政治——平等から多様性へ——」『社会学評論』,72(4):416-432.
  2. 小宮友根,2022,「『社会学評論』の千田論文について(1)、(2)、(3)」frrootsのtwitter補完メモ.
  3. 千田有紀,2020,「『女』の境界線を引きなおす:『ターフ』をめぐる対立を超えて」『現代思想』48(4):246-263.
  4. ゆな,2020,「千田有紀『「女」の境界線を引きなおす:「ターフ」をめぐる対立を超えて』(『現代思想3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』)を読んで」ゆなの視点.
  5. 夜のそら,2020,「未来人と産業廃棄物――千田先生の『ターフ」論文を読んで」夜のそら:Aセク情報室.
  6. 小宮友根,2020,「『現代思想』の千田論考について」frrootsのtwitter補完メモ.
  7. 藤高和輝,2021,「ポストフェミニズムとしてのトランス?——千田有紀『「女」の境界線を引きなおす』を読み解く」『ジェンダー研究』(24):171-187.