いただきもの:松沢裕作(2024)『歴史学はこう考える』

ありがとうございます&刊行おめでとうございます。
進捗報告互助会の成果物として、わたくしのあとがきだけ登場人生にまた新たな1ページが加わりました。この先数十年にわたって読みつがれていくだろう名著になったと思います。
進捗報告互助会のページは改造し、著者による著作解説(書き下ろし)を掲載しています。こちらも御覧くださいね。


さて。
いただいておいて文句をいうのもあれなんですが...。

  • 刊行後に献本が届くの私の見聞の範囲では前代未聞なんですが、これは新書部門のエネルギーが人類5000年史にすべて吸い取られた結果と解してよろしいか。
  • 本書のタイトルを『歴史学はこう考える』にしてしまった責任者には猛省を促したい。本書は「何を考えているか」ではなくて、「何をしているか」を書いた本です。「考えてる」程度のことであれば誰でも書けるじゃないの。難しいのは「実際どうしているか」を書くことであり、それをやったからこの本は奇書なのよ。それを潰すようなタイトルを自分でつけてどうすんの。
  • 帯の「解像度があがる」も気に食わないです。「解像度」は、他の何かとトレードオフがあるときに使ってほしい。

爆発的に売れまくった挙げ句にタイトルを変えて速やかにちくま文庫に入れ直していただく未来がはやくやってきますように(祈