シャロック&クルター「推論についての省察」

@国立

前半。



文章が回りくどいっす。
あと、論点は面白いと思うんですけどもですね、

ウィトゲンシュタインは「実在論」の批判なんかしなかった。なんでかというと「実在論」は首尾一貫して主張できるような「立場」ではありえないのだから、そもそもそれを「一般的に批判する」ことなんか必要がなかったからだ、
それと同様に、EMも──「実在論」はもちろんのこと──「構築主義」や「相対主義」に対する「一般的な批判」など、するには及ばない
とか。
なるほど、サイエンティストが「実在論」的な主張をすることはしばしばあるけれど、彼らがそうするのは、off-duty の時であることに注意すること。そして、on-duty の時に「彼らがやっていること」と off-duty の時に彼らが「言っていること」が、「同じこと」だと決めてかからないこと。それらは別のことを目指しておこなわれているのだから。とか。
などなど。

議論のキモのとこで──それを敷衍する代わりに──議論の前提をもってきて話を 済ます=進める のはやめてくださいなのです。



あとは某氏の某誌への投稿論文の検討会。
「「権力・身体・ジェンダー」といった(社会学的)マジックワードに対する社会学者の身の処し方について。」などのネタで微妙に盛り上がる。