涜書:ティンダル『文学の象徴』

chap02(46)&[14]:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20050102#p1

    • ティンダル、『文学の象徴』、曽田淑子訳、篠崎書林、1957
      William York Tindall, The literary symbol, Indiana University Press, 1955, ISBN:0253200075、[目次

夕食。第3〜4章..... まで行ったところで完全に道を失う。


諦めて2章「ばらとカリパス」まで戻り、再読。

カリパスとはノギスのこと也。

ヘルメス主義ネタがでてくるあたりを読んで、ようやくこの著作の主題がみえてきて、だんだんと光がさしてきたような気が....。

「偉大なる存在の連鎖」「万物照応correspondence」(以下略)などなどといった強力な前提が解体*したあとでは、かつてはアレゴリーでありえたものが、得体の知れないもの
象徴であるからにはリファレントをもっているであろうに、にもかかわらず何にリファーしているのかよくわからないもの
に変わってしまう、
したがってたとえば、おなじくヘルメスへの参照をしていても(or ヘルメス主義であるといっても)、その有り様はまったくかわってしまう
──といった(歴史的)事情について書いた本であるようなのだった。
* 社会システム理論では*1、これを(階層分化から)機能分化(への遷移 or カタストロフ)といいます。


E.M.W.ティリヤード(Tilliyard)『エリザベス朝の世界図(Elizabethan World Picture)』:

[p.60]



ボードレールにおけるヘルメス(主義):

[p.82]

2頁とばしてジョイスの場合:

[p.92]

さらにジョイス

[p.96]

[p.100]



フレイザーフロイト/ユンクに「教唆」される小説家たち:

[p.112]

*1:©宮台、c鈴木 et al.