おもろかった。
- 作者: 田中秀臣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 新書
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本論において標準的な解説を与えておいて、それと関係付ける形で「それ以外のダメ解釈・説明」を採用・提唱している論者を紹介して、どこが駄目なのかを敷衍する、という。
プロのひとがちゃんと糞本を批判するのは じつはけっこう難しいわけですが、この本のやり方は、学問的批判に値しない議論を扱うときにも使えますな(この本でも、たとえば そえじいの著作が紹介されていたりする)。 あと、まともな議論と駄目な議論を双方紹介するのは、本論の間接的な敷衍にもなるので、特に新書クラスの読者にとってはたいへん親切なやり方だと思いました。
なお、コラムで「学問的批判に値しない議論」がもっぱら扱われている、という意味ではありません。念のため。
現象学のひとは竹田青嗣批判をする際に、ぜひ参考にしていただきたい。>どこへともなく。
推奨されていたこれも読んでみることにする:
- 作者: 三輪芳朗,J.マークラムザイヤー,J.Mark Ramseyer
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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