『管理とは何か』
メモ:
機械は万能機→専門機→単能機と発達する[‥]。
- 万能機では機械工の技能中心となり万能式職長中心の成行き管理とならざるを得ない。
- 専門機段階が充実し単能機を望む段階となって、機械技師達に工場の主導権は握られ、彼等の手によって工場管理は推進せられ、近代的管理は成立する。この段階における管理の技術的体系としてテイラー・システムは位置づけられる。
- テイラー・システムとしての科学的管理は、工場の根幹をなす機械が専門機段階から単能機段階に完全に移行を遂げたとき、過去のものとなる。工場は専門機の機種別工場から異種単能機の部品別工場と部品をベルト・コンベアーによる移動組立工場の体系となる。そこでは、個々の作業員の標準作業・標準作業量を内容とする課業中心の管理はもはや不要であり存在しえない。[p.33]
たいへんよく理解できました。
google:互換式生産方式+コルト
科学的管理法についての本[p.30 (note 1)]:
Scientific Management and the Union, 1900 - 1930: A Historical Analysis
科学的管理と労働組合
- 作者: M. J. ナドワーニー(Nadworny, Milton J)、小林 康助訳
- 出版社/メーカー:Cambridge, Mass., Harvard University Press/ミネルヴァ書房
- 発売日: 1955/昭46
Managers and workers : origins of the new factory system in the United States 1880-1920
20世紀新工場制度の成立:現代労務管理確立史論
- 作者: ダニエル・ネルスン(Nelson, Daniel)、小林 康助ほか訳
- 出版社/メーカー:広文社
- 発売日: 1978/1983.06
Efficiency and uplift : scientific management in the progressive era 1890〜1920
科学的管理の生成と発展
- 作者: サミュエル・ヘーバー、小林 康助ほか訳
- 出版社/メーカー:広文社
- 発売日: 1983/06
やぁ。みなおなじひとが訳しているよ。
すこしあたらしめの日本人のもの:
- 作者: 中川誠士
- 出版社/メーカー: 森山書店
- 発売日: 1992/07
- メディア: 単行本
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- 作者: 大島俊一
- 出版社/メーカー: 成文堂
- 発売日: 1997/02
- メディア: 単行本
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科学的管理法の導入と展開──その歴史的国際比較
- 作者: 原 輝史編
- 出版社/メーカー:昭和堂
- 発売日: 1990
最後のが面白そうだが、どうすかねこれ。>識者
古書店にあるけど高いなぁ。
『テイラー主義生成史論』を1,200円にて、『近代的管理の成立』を1,000円にて購入。