夜食。
いやーこれ勉強になるよ。こういう教科書が書けるのはエラいですねー。
An Invitation to Ethnomethodology
- 作者: David Francis
- 出版社/メーカー: SAGE Publications Ltd
- 発売日: 2004/06/02
- メディア: ペーパーバック
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- 10章 Observing Science
- 11章 The Primitive Character of Ethnomethodology
この本の全体の構成は、「身近なところ*からどんどん視野を広げていって、エスノメソドロジーでどこまでいけるかみてみましょう」という感じになっていて、それで、一番最後から二番目(9章)に「組織で働く人々・専門職」が、そして最後(10章)に「科学実験室」が、“身近じゃないところ”の例として挙げられている。
もっとも、著者たち自身は──「組織研究」はしてるけど──「実験室研究」はしていないので、10章は──次善の策として──「SSKとかストロングプログラムとか呼ばれる科学の社会学的研究 -と- 科学のエスノメソドロジー的研究 を“似てる”と考えている人が多いけど、ぜんぜん違うよ」
ということを示すのに費やされているんだけど。まぁ私の関心には適うし、「入門」として充分勉強になりました、ということで。
科学社会学における「社会的構築主義」は、自然科学者の間に、「社会学」という学問を知らしめるのにとても役立っ(てしまっ)たので、
それは、「本来引出せる筈のない利得*を無理矢理引き出すと、どんな仕打ちにあうか**」という見本を示してくれているように私にはみえるのだけれど、
「それとエスノメソドロジーがどう違うのか」を ちゃんと考え・ちゃんと述べることは、「社会学は どういう学問であり得るのか」を 考えるために・そしてまた ひとさまに示すために、やっとかないといけない作業ではありますよね。世間的な旬は とっくに過ぎてるネタだけど。
* ちなみに──またもや──「批判的」な利得でありますな。
** 「悪名が高まり、ひとさまから無価値なものとみなされるようになる」という仕打ち ‥‥のように見えるんだけど。どうかな?
** 「悪名が高まり、ひとさまから無価値なものとみなされるようになる」という仕打ち ‥‥のように見えるんだけど。どうかな?
いくつかメモ:
[p.182]