中村和生(2014)「ポスト分析的エスノメソドロジーの展望と展開」

  • 序言
第1 部 エスノメソドロジーにおける技法の変遷と展開
第2部「科学論におけるエスノメソドロジー

第3部「ポスト分析的 エスノメソドロジーにおける科学の実践学的探究」
  • 序「ポスト分析的エスノメソドロジーにおける科学探究にむけて」
  • 第5章「科学的理論化をめぐって」
    • 1「はじめに」
    • 2「シュッツ科学論の批判」
    • 3「「科学的理論化」を備えるものとしての科学活動」
    • 4「科学的理論化の日常性」
    • 5「結びに代えて」
  • 第6章「「合理性の印象」の合理的アカウンタビリティ──社会学における図の理解可能性について」
    • 1「はじめに」
第4部「科学技術社会論(STS)におけるポスト分析的エスノメソドロジーの位置づけ」
結語 ポスト分析的エスノメソドロジー── (科学)実践の博物誌

第3章「科学の日常性──プロト・エスノメソドロジーを超えて」

3-5「結びに代えて──反対提言の非対称性と科学実践の研究」

第4章「科学知識の実践学としてのエスノメソドロジー

4-2「再帰的プログラムのラディカルな展開」
4-3「科学的知識の社会学相対主義懐疑主義・観念論」
  • 80 コリンズ先生ガーフィンケル翁を批判して曰く 「ある科学者のワークの何によって、彼らが偉大な発見をしていることになるのかを知るには、そのワークの場面以外を見る必要がある」
    ▼これに対置されるのは「共同体の合意」
4-4「科学実践内現象としての懐疑的態度」
  • 82 リンチ先生のガチ反論 「コリンズやラトゥールやウールガー…の研究においては、「科学的事実が構築される」ことは経験的には示されない。なぜなら、このことは初めから前提されているからだ。」
  • 83 デイヴィッド・ブルアと規則に関する懐疑主義
    ・規則は、我々のなんらかの振る舞いが規則に従っているか否かを決める
    vs.
    ・規則は、規則に従った行為を引き起こす
  • 83 ベイカー&ハッカー:規則に関する二つの誤謬
    • プラトニズム:
    • 唯名論的誤謬:「解釈の余地さえ認められれば規則の表現はどの行為とも一致させられるのにもかかわらず一定の行為が導かれるのは、共同体における習慣や慣習が原因である」

実験の失敗が科学者を懐疑論者に変えることはない。実験における懐疑は、実験の脈絡の中の然るべきポイントで生起するのだから、「懐疑」という観念は、その脈絡の中に返してやらねばならない。

第5章「科学的理論化をめぐって」

5-1「はじめに」
  • 95 デュルケムの格律 「日常語というものは、それによって表されている概念と同じように、いつも曖昧なものだ。… 学者は、研究しようとする事実群に、科学的な取扱のために必要な同質性と特定性を与えるために、自らそれを構成しなければならない。」
5-2「シュッツ科学論の批判」

第6章「「合理性の印象」の合理的アカウンタビリティ──社会学における図の理解可能性について」