昼食。第2章再訪。ひきつづきちんぷんかんぷん(死語)。
- 作者: マイケル・E.ブラットマン,Michael・E. Bratman,門脇俊介,高橋久一郎
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1994/11
- メディア: 単行本
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* この議論を介して、あとで「意図についての内的視点/外的視点」なる論点が導入される。
とりあえず議論の核がここにあることまではわかる。
- 1)もしもモンデールが、(第三の質問をすることでスターウォーズ計画を攻撃することを、講演会に先立って)一挙に 決定していたとしたら、この〔一挙に行われた〕全体としての決定は、結局不合理であっただろう。
- 2)〔ところがそうせずに、〕モンデールは、二つの段階を踏むことで、手段に関する彼の後の決定を、すべてを考慮したうえでの合理的な決定とすることができる。
このことは奇妙に思われる。[p.47]
↑句読点とか変更してある。訳者のひとたちは句読点の打ち方がすごくへんで、たいへん読みにくい訳文になってしまっているよ。もうちょっとなんとかなりませんか。
「一挙に決定すると不合理なことが、段階を踏んで決定すると合理的になるってのはおかしいよ」と主張しています。はい。(←この定式は、ブートストラップではなくてパラドクスだけど。)
「段階を踏む」ような議論構成をせずに、「本当の理由」を一つに決めてしまえば、このパラドクスは生じない(←弱い「信念-欲求モデル」の場合がそれにあたる。)
でも、それは
- 議論として強過ぎるし、
- 決定──あるいはプランの詳細化──が実際に多段階的に行われることを無視しているよ、
というようなことがいいたいらしことまではわかった。
そして──著者によれば──多段階的な決定において、「意図」は決定的な役割を果たしているのだ、と。