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エスノメソドロジー・会話分析研究会 2008年度春の研究例会(20090330)プログラム2(14:00〜17:00) 会話分析と概念分析の関係を再考する
近年(2006年度から2008年度にかけて),日本語で書かれたEMCAの研究書が立て続けに出版されました。それらを一望すると,一方で,日本語の会話分析・相互行為分析の洗練と蓄積が示され,他方で,原点に立ち戻りつつ概念分析の可能性が模索されています。そしてそれだけでなく,その両者を一貫したものとして理解しようとする論考もみることができます。そこで,本プログラムでは,会話や相互行為についての研究と,概念の連関についての研究との関係について再考してみたく思います。さまざまなEMCAの知見を参照しつつも,たんに「理論」的な観点のみからではなく、実際の現象の「記述」という観点からみて,さまざまな研究方針それぞれの利点を生かしていく方向性について,議論する場となれば幸いです。
関連書籍:
- 串田秀也 著、2006/12、『相互行為秩序と会話分析―「話し手」と「共‐成員性」をめぐる参加の組織化』
- 椎野信雄 著、2007/04、『エスノメソドロジーの可能性―社会学者の足跡をたどる』 (Googleブック)
- 西阪 仰・川島理恵・高木智世 著、2008/06、『テクノソサエティの現在〈3〉女性医療の会話分析 (ソキウス研究叢書)』
- 前田泰樹・水川喜文・岡田光弘 編、2007/08、『エスノメソドロジー―人びとの実践から学ぶ (ワードマップ)』
- 西阪 仰 著、2008/09、『分散する身体―エスノメソドロジー的相互行為分析の展開』
- 前田泰樹 著、2008/12、『心の文法―医療実践の社会学』
- 酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生 編、2009/03、『概念分析の社会学──社会的経験と人間の科学』 isbn:4779503140