われわれが いかにして日常生活において新しい種類を選び編成するのかを理解するには、詳細な事例が必要である。その場合、進化する伝統についての事例が必要となってくるが、千年かかった進化の事例ではなく、ここ二、三十年の進化の事例が必要となる。そこで「児童虐待」が役立つ。それは人間的であると同時に科学的である。[…][282]
(3) 例として
児童虐待を見てみたらどうかと最初に示唆してくれたのは教育学
オンタリオ研究所のドロシー・スミスであった。陥っていく先が私にはそのとき分からなかったが、賢くいたずら好きの彼女にはそれが分かっていたに違いない。うらみ混じりの感謝の意を表したい。