シンポ準備、最後のフーコー。
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「現在」についての捉え方、三つの典型例:
啓蒙と批判
中間のまとめ
- 一方において私は、現在に対する関わり方、歴史的な存在の仕方、自己自身の自律的な主体としての構成、という三つのことがらを同時に問題化するようなタイプの〈哲学的な問い〉が、〈啓蒙〉に根差すものであることを強調しておきたかった。
- 他方において私は、私たちを啓蒙へ結びつけている絆が、教義の諸要素への忠誠というようなものではなく、むしろ一つの態度の絶えざる再活性化なのだ、ということもまた強調しておきたかった。この態度とはすなわち、一つの〈哲学的エートス〉であって、それは私たちの歴史的な存在の絶えざる批判として特徴づけることができるかもしれない。
(訳 16)