『近代科学の情報論的転回: プログラム科学論 (吉田民人論集)』(2013)所収。
- 吉田民人(1997)「二つの相互循環:社会学的認識の基本特性」 三田社会学会「三田社会学」2.
http://ci.nii.ac.jp/naid/120001632100
メモ
- 25 if/then 形式をとるのは陽プログラム
- 陽プログラム:行動=f(主体、状況)
- 隠プログラム:f(主体、状況、行動)=0
- プログラムの構造と機能
- プログラムの構造:諸メッセージの相互連関
- プログラムの機能:認知・評価・指令
- 事実的秩序と情報的秩序
- 貯蔵水準と作業水準
- 27「この「貯蔵水準」と区別された「作業水準」の情報的秩序という着想は、エスノメソドロジーの研究水準を位置づけるために有効な視点ではないかと思われる。すなわち、制度や規範を情報的秩序の第3層(作業水準)で考慮するか、情報的秩序の第1・第2層(2つの貯蔵水準)で考慮するか、それら作業・貯蔵の3層すべてで考慮するか、あるいはまた事実的秩序の中で考慮すべきかという視点の相違にほかならない。」
- 一次の自己組織性/二次の自己組織性
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- 一次:「作業プログラム」と「それを起動させる作業メッセージ」と「状況的要因」とによる事実的秩序の産出
- 18 二次:事実的秩序の産出が、当該システムの第1・第2層の情報的秩序──貯蔵コードと貯蔵メッセージ・貯蔵プログラム──を規定し返し、生成・維持・変容・消滅させること
- 再説
- 一次:情報的秩序と状況的要因による事実的秩序の産出
- 二次:事実的秩序の産出に媒介される、情報的秩序の生成・維持・変容・消滅
- パラフレーズ
- 事実的秩序|phenotype|行為
- 情報的秩序|genotype|構造
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- 研究のフェーズ
- 1 当事者言語による当事者視野の表現
- 2 研究者言語による研究者視野の表現
- 3 研究者言語による当事者視野の表現
- 4 当事者言語による研究者視野の表現