森本あんり(2006/2019)『キリスト教でたどるアメリカ史』

2006年に新教出版社から『アメリカ・キリスト教史―理念によって建てられた国の軌跡』として刊行されたもの。

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  • 第七章 アンテベラム時代
  • 第八章 新しい信仰の諸形態
  • 第九章 南北戦争
  • 第十章 アメリカの膨張
  • 第十一章 二つの世界大戦
  • 第十二章 戦後から現代へ

「はじめに」
  • 『ミドゥルタウン』のリンドは大学卒業後長老派の牧師を目指して神学校へ入学した人物
第二章「ニューイングランドの建設」
  • ピルグリムたちがこの「契約」という概念を、改革派の神学的伝統である「契約神学」とこれに培われたピューリタン的な「教会契約」から得たことは確かである。ただし、一般に教会契約は厳格な資格審査を経て迎えられる同質者の間での契約であるが、政治社会契約としてのメイフラワー契約はむしろその逆で、「よそ者」を内包し統合してより広い包括的な団体を形成することを目的としている。」
  • ウォール・ストリートは最初は奴隷市場だった
第三章「ピューリタンの信仰と生活」
  • マサチューセッツで特筆に値するのは、入植直後から、大学を設立し、初等教育を法制化し、印刷を開始し、信仰教育を兼ねた識字教育読本を出版するなど、教育に強い関心が払われたことである。」
    「なお、植民地議会により一六三六年に設立されたハーヴァード大学は、牧師養成という具体的目的をもちながら、その教科内容は聖書言語の習得を別にすれば、むしろ一般的なリベラルアーツを主体としている。この見かけ上の齟齬は、実は「説教者を育てる」というピューリタン的な神学教育の需要への適切な応答に他ならない。ハーヴァード大学は、かくして神学校でありつつ、同時に一般大学でもあるプロテスタント的な大学の一形態を表現することとなった。」
  • ピューリタンにとり、政府は人間の罪のゆえに必要な組織である。
  • オズワルド・スミス編『ブレイナードの日記いのちのことば社、1997年 https://www.kyobunkwan.co.jp/xbook/archives/15054
    宣伝文:「先住民への宣教にすべてを捧げ、28歳の若さで召された聖徒のありのままの祈りと思い。ヘンリー・マーティンを、ウィリアム・ケアリを、海外宣教へと導いた一冊。」
第四章「大覚醒」
第六章「諸教会の進展と変容」
第七章「アンテベラム時代」
  • アンテベラム:戦争前。南北戦争までの19世紀前半を指す時代区分
  • Wikipedia:キャンプ・ミーティング 「18世紀のアメリカにおいて、未踏の荒野への何千人もの移住は、ある種の宗教的真空状態を引き起こしていた。礼拝のできる家がほとんどなかっただけではなく、正規に任職された聖職者の不足はより深刻であった。「キャンプ・ミーティング」は、こういった状況のなかから現れた革新的な対応策であった。」 野営天幕集会
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
    • キャンプ・ミーティング普及「の結果、19世紀半ばには、それまでの会衆派や長老派に代わって、メソジストとバプテストが台頭し、教会所属分布では前者が三五パーセント、後者が二〇パーセントを占める二大教派となった。アメリカの教派分布地図は、第二次信仰復興運動によって大きく塗り替えられたことになる。」
  • セルフメイドマン
  • アルミニウス主義
  • 1829年 インディアン居住地に金鉱が発見される
第九章「南北戦争期」
第十章「アメリカの膨張」
第十一章「二つの世界大戦」
第十二章「戦後から現代へ」