第一部 理念、発生、創造――『差異と反覆』、カント論をめぐって
- 第一章 所与と発生――カントvsマイモン
- 第二章 超越論的–発生――カントvsドゥルーズ
- 第三章 発生と展開
- 第四章 展開と成就 理念論(その二)
- 結章 現働化–動と「創造」観念
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第二部 意味、生起、創造――『意味の論理学』をめぐって
- 序章 『差異と反覆』から『意味の論理学』へ
- 第一章 意味と産出
- 第二章 意味と生起
- 結章 意味と創造
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著作タイトルの「魂の技術」は、第一批判の著名なるフレーズ「魂の奥底に隠れた技倆」のこと。
まえがき
- [10]
「神への冒涜ごときを難ずるのは二流の神である。おれを呪詛するのがおまえの救いになるのであれば、そうしろ、と、真の神はいう。」
いつか使う。
- [14]
「とはいえ、すでに貶価と破壊の策謀・闇工作も他の日本人グループによって始まっていた。一人の学生が外国の本場の学術戦場でそれなりなの苦労をしながら最前線を這い進んでいるというのに、自国の学界だか大学界だか自己愛の利権長屋だかの薄暗がりのなかで、学術意義ごときはそっち除けで、仲間や家来たちと嫉妬と恐怖を嘲笑と憐憫へと偽装する猿芝居を通じて、貶価と破壊のネガティヴ・キャンペーン網の施設に狂奔するとは、われらが学術界にあるまじき下衆の振る舞いである。」
事情知らんで読んだら(知ってて読んでも)驚くやつ。
第一部 理念、発生、創造──『差異と反復』、カント論をめぐって
第三章「発生と展開」
3-1 『差異と反復』
- 反復
・古代ギリシャ:生前の、魂が純粋であった時期への過去観照
・キリスト教:キリストの倣び。未来へ向かっての反復。
- 劇のリハーサルは、これから上演されるべき・目下は潜勢的な上演予定作品の反覆。
3-3「凝集──ミクロ・カオスモスへ 理念論(その一)」
- [73] この人を見よ。
「「理念」を主観の側から客観の側へと…簡単に移してしまってよいのか、実はそういう疑念と義憤が15歳の筆者を苛立たせて哲学へと向かわせたといってもよいのであるが、いまは、読者諸賢と同じく多少の教養も身につけたおかげで、プラトン的「理念」を思い出し、しかるべき条件を踏まえれば、そのような移行もありうるのだとしなければならない。」
第四章 展開と成就 理念論(二)
4-4 差異(協争)-弁証法(vice-diction)、〈para-diction〉、「理念を抱く」
- 言葉の使い方:
・否-存在:存在ではない
・非-存在:存在とは違う
第二部 意味、生起、創造――『意味の論理学』をめぐって
序章 『差異と反覆』から『意味の論理学』へ
0-4「意味の論理学」
- [207]【学び】 20世紀初頭に始まった存在論的転回は、いまや新実在論・思弁的実在論の段階に入っている。
- [208]【学び】
・精神分析は、患者の吐く嘘のなかに、彼/彼女の心の真実を発見して、刑事が容疑者の嘘から真相を嗅ぎ出すとは逆に、その患者に解放と健康をもたらす。
・サルトルは、卑小な犯罪と反道徳を繰り返す小説家の耽美的な作品に、肯うに値する自由への希求と主張と実存の真理を見出す。
・政経連合体としてのEUは、不正や邪悪さへの寛容をすら図って、死刑制度の廃止を政策条件とする。
どういう点で おんなじはなしなん?
第一章「意味と産出」
結章「意味と創造」
- マルロー先生曰く:
「ひとはリンゴを見て画家になるのではなく、リンゴの絵を見て画家になるのだ」
- [303]
「この後、わが国の若い世代は、構造主義や脱構築思想の影響で「意味」を嫌い、「意味への抗い」とか「意味という病い」とか等の成句が流布したが、」
草