hidexさん曰く:
『基本権』のルーマンが、偉大なるアメリカ社会学の父・我らが親愛なるタルコット・パーソンズ師の図式に乗っかっていることまでは間違いないですが、AGIL図式をベタに採用している、とまではいえないかも。
とりあえず、3章くらいまでの記述を見る限りは。
「AGIL図式を採用している」といえるためには、
-
- システムが存続するために常に必ず解決しなければならない一般的問題[→機能要件]が
- 4つある
という、擬似生物学的-論理的-分析的な強い前提まで込みで採用している必要がありますが、ルーマンが、そこまで強い主張に従っているところは、私はみた記憶がありません。
たぶん──私が知る限りでは──、ルーマンは、擬似生物学的-論理的-分析的 主張前提の採用を避ける為に、パーソンズがそもそもAGIL図式を導きだした際に使った2つの区別、
- <内/外>区別
- <事前/事後>区別
にまでいったん立ち戻り、これらを「論理的-分析的」にではなく
これら自体、進化の中で登場してくる産物として
使っていただろうと思います。