『心脳問題』発刊イベント@四谷#に行ってきた

id:yakumoizuruさん&id:clinamenさん著、ASIN:4255002770 出版記念イベント俺様メモ。

告知:http://wsb.cc.kindai.ac.jp/ichs-html/tcc/event/shinnou.html
【追記】20040712 09:09
しょこらしょさんによる全体的なレポートがこちらに:http://d.hatena.ne.jp/chocolat_chaud/20040711#p1



昨日のエントリ↓を書くことで、ようやく「当日、質疑応答時間に1分以内でできる簡潔な質問」が確定:

  • この本の読者には、【S】「社会は規律型からコントロール型に変わって行ってるよね」という主張に同意できる人同意できない人の双方がいるかと思われます。たとえば、私は、できませんでした。
    • 「どこから出てきたんだこのハナシは!?」と思いました。(アマゾンの書評を拝見すると、山形浩生さんもそう思われたのかな、と推察いたします。)
  • そこで質問:
  • 【T1】「電車の中で平気で化粧をする人は脳がへんだ」

とか、

  • 【T2】「ゲームばかりやっていると、頭=脳がおかしくなる」

とかといった命題と、

  • 【S】「社会は規律型からコントロール型に変わって行っている」

とかという命題とでは、その資格について、どういう違いがあると、著者さんたちはお考えでしょうか。

  • ついでに、上記の「できない人」へのメッセージwが何かあれば、お願いします。

著者さんたちの答え(とやりとり):

  • おふたり:この場では答えられませんが...(大意)
  • 八雲さん:この本は、──命題【S】を示そうとした本ではなく──命題【S】という図式に「乗って」書かれたものだ、とはいえると思います。(大意)
  • 酒井:それは「告白」ですか?
  • 八雲さん:いえ、違います。

ということで「アリーナ」は「夜の部」へ。延々、軽く3時間を超える(おもに吉田さんとの)マラソン折伏 ディスカッションへ。相当に有意義な意見交換の場になったと思っているのは私の側だけではないと信じます。お二人に深く感謝。どうもありがとうございました。
あと、アカデミッシャンならざるお二人相手であればこそ開陳可能なあれこれのネタを遺憾なく遠慮なく繰り出すことができて、これも幸せでした。私としては。
人生こうでなくちゃね*。

* 【追記】20040711 09:11
しかし他方、「出版記念飲み会」で主役(の一人)を「占有」してしまうというのは明らかに禁じ手の一つ。ほめられたことではありません。どうもすみませんでした>他のみなさま*1



 時間的にいって、上記の私の質問が最後になるか、と思っていたところ思わぬ伏兵が。
しょこらしょさんおもむろに立ち上がって曰く、

酒井さんに質問なのですが

と。

「フロアの人」なのに召喚されるという、これまた得がたい体験を....。
しょこらしょさん問うて:

酒井さんが依拠していると目されるニクラス・ルーマンのシステム理論は、[命題【S】のネタ元だといえるであろう]いわゆる「ポストモダンの思想家」たちに、その保守性を批判されることがあると思います。これについて、酒井さんご自身はどのように思いますか?(大意)

と。

この問いに対し、瞬時に「質疑応答時間に手短に答えるための回答例リスト」として以下のようなものが「呼び出さ」れるも:

  • それが何か? 〔仮に「保守的」であったとして、そのことに何か問題が?〕
  • (以下略)

しかし、質問の形式が「どう思いますか?」であることに鑑み、回答としては

「保守的ですかそうですか」と思います。

を選択。

【追記】20040712 11:30
続き:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040712#1089600362

*1:しかしなにしろ、ほかの参加者はみな絓ゼミのみなさんだったもので。もぅ、親と子ほどの歳の差があり(嘘だけど)。なかなかいろいろとキビしいものがあります。