(20060116)「科学における言葉の運用」ワークショップ:科学におけるメタファーとエンボディメント

UTCP若手研究者研究会「科学における言葉の運用」ワークショップ
Metaphors and Embodiment in Science
科学におけるメタファーとエンボディメント

  • 日時:2006年1月14日(土)13:00〜17:45
  • 場所:東京大学駒場キャンパス16号館8階827教室
  • 13:10-13:40 基調講演 戸田山和久名古屋大学教授)
  • 第一セッション「言語・論理とメタファー・エンボディメント」
    • 13:40-14:05 「時間、空間、身体的方向性」守田貴弘(東京大学大学院・博士課程)
    • 14:05-14:30 「認知、論理的推論、メタファー」蟹池陽一(UTCP特任研究員)
  • 第二セッション「数学とメタファー・エンボディメント」
    • 14:40-15:05 「電磁気学における数学とアナロジー」夏目賢一(東京大学大学院・博士課程)
    • 15:05-15:30 「数学における新概念の発生」鈴木俊洋(UTCP特任研究員)
  • 第三セッション「医学の概念とメタファー」
    • 15:40-16:05 「古医方における医学概念・身体観の変容」松村紀明(UTCP特任研究員)
    • 16:05-16:30 「消化というメタファー」本間栄男(UTCP特任研究員)
  • 総評と総合討論
  • 主催:東京大学21世紀COEプログラム「共生のための国際哲学交流センター(UTCP)」
  • ワークショップの詳細:http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/kotoba/ws2006.html | パンフレット [pdf: 29kb]
  • 連絡先:夏目賢一 knatsume[at]hps.c.u-tokyo.ac.jp

趣旨
本ワークショップの趣旨は科学という知の体系における新概念の発生やメタファーの使用などに焦点をあてることにより、科学論の新しい学際的な研究の方向性を切り開こうとするものである。
 私たちが新しい現象に直面し、その現象を理解しようとするときに、そしてその現象を表現しようとするときに、まったく新しい概念を最初から導入して理解することは難しい。多くの場合、私たちは、既に得られている知識を使用した類推によって、それら新しい現象を理解していく。こうした理解のあり方は、これまで主題的に扱われることが少なかったにも関わらず、科学や知識の発展の重要な契機の一つであろう。今回のワークショップは、こうした新しい現象の理解のあり方について、とくに「科学」「メタファー」「エンボディメント」という三つのキーワードをもとに探ろうとする試みである。
 言語学、哲学、科学史などをそれぞれ専門とする各発表者は、三つのキーワードのもとにそれぞれの視点から人間の知のあり方を捉える。それらを交錯させることによって何が見えてくるのか。それがワークショップのねらいである。