おうちにある本を読むよシリーズ。1972-1980論文集&1979年刊行著作をぱらぱらと
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ローティは説明/理解の二者択一を拒絶する。彼によれば、この対立は解決すべき問題などではなく、単に受け入れるべき違いにすぎない。これは、科学にたいしてなされる下記のふたつの異なった要請への応えかたの違いである。
- それは、状況の予測と制御に役立つような、状況にかんする記述を含まねばならない
- それは、われわれがなにをなすべきかを決断するのに役立つような記述を含まねばならない
要は、なにを望んでいるのか、なにが求められているのか、ということ。そして、当の説明はその望みや求めにたいして役に立つのかそれとも的外れなのか、ということ。一方だけが物事の「本当の」姿を記述できるとか、一方だけがありうる方法だとか、一方がより重要だとか言い立てる必要はない。
哲劇メモ「リクールとローティ」
予測と制御が目的である場合と、評価が目的である場合とでは、求められる説明/理解が異なる。
ローティらしい 美しく暴力的な──そしてまた たいそうもっともらしい──まとめだが、話がこれで済むはずは ない。
これはあとで検討する。