(6/11)WEB読書会「ポルノを規制するとは?──『概念分析の社会学』の著者と考える」

ビデオチャットそのほかのツールをつかって WEB読書会を続けておられる id:nagano_haru([twitter:@nagano_haru])さん たちの次回の読書会で、『概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学』(第5章)を取り上げていただくことになりました。 こちらでも簡単にご紹介させていただきますが、ぜひリンク先もご覧下さい。

なお、文中で紹介されている 本書の「はじめに」のパートはウェブにて全文公開しています:
  • 日時:6/12(金)21:00〜23:30
    「都条例に対するわたしたちの回答 ポルノを規制するとは?〜「概念分析の社会学」から考えてみる」
  • 場所:http://www.tokbox.com/
    当日に会議室のアドレスをtwitterで流しますので、そちらからご参加ください。なお、twitterのタグは #wbook です。#wbook のつぶやきを拾い上げつつ進行します。
  • 取り扱い書籍:『概念分析の社会学』第5章

前回の読書会ではマッキノンとドヴォーキンを読むことにより、ポルノを規制するという方法のまた別の手段を見ました。そして、マッキノンやドヴォーキンの誤解のされかたを目の当たりにしました。
読書会後も #wbook というタグでの議論が活発に行われ、ポルノを規制することと銃を規制することやタバコの規制、またはセクハラ訴訟などとかなり広く問題を捉えることができたと思います。

都条例が再度議論されるといわれる6月が目の前に迫ってきました。
そのことを意識してか、都条例に反対派の集会なども開かれています。
その中で、マンガ規制という言葉が使われ始めました。

都条例の焦点は「非実在青少年」と二次元表現の規制です。
もちろん、それは「表現の自由」というところから断固阻止しなければならない重要な問題です。
ここで、「児童ポルノ」や「非実在青少年」というとき、二次元か三次元かなどの批判の軸が作られています。

今回の読書会ではその軸をちょっと別にとって話してみたいと思います。
児童ポルノ」を規制する・しないという主張において、
「規制する上で守りたい「児童」とは何なのか?」
「規制する「ポルノ」とは何なのか?」
「守らなければならない「あなたたち」、守られなければならない「わたしたち」とは何なのか?」

そのために、 『概念分析の社会学』第5章を執筆者である小宮さんと一緒に考えていきます。

今回の読書会で取り扱うのは「第5章「被害」の経験と「自由」の概念のレリヴァンス 小宮友根著」ですが、ここで書かれていることは、本書の「はじめに」にて取り扱われている「中傷効果」というトピックとかかわりの深い部分がありますので、参加される方は「はじめに」と「第5章「被害」の経験と「自由」の概念のレリヴァンス 小宮友根著」を読まれるとより議論がわかりやすくなります。

http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20100528/1275019215