佐藤＆黒田（1998）『医療神話の社会学』

渋谷図書館。10月12日 返却。
みょんすたん@han_org のお勧め。

金明秀さん @han_org となとろむさん @natrom のやり取り - Togetter

医療神話の社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

第1章 人間ドック　佐藤純一 一　人間ドックという社会現象 流行（ファッション）としての人間ドック 鵺的存在としての人間ドック 二　人間ドックの神話 語られる人間ドックの歴史 人間ドックの「語り」 三　対抗神話の構築 「有効性」を決めるもの 人間ドック受診で成人病は減っているか 血液検査の発達・普及も異常を増産している 人間ドックは成人病死亡率を下げているか 四　人間ドック神話を超えて 人間ドックを支える構造 人間ドックとヘルシズム（健康至上主義） イデオロギーとしての人間ドック コラム１　抗生物質　佐藤純一 コラム２　天然痘撲滅　佐藤純一 コラム３　病院出産　松岡悦子 第2章 野口英世　小野尚香 第3章 赤ひげ　黒田浩一郎 コラム４　『ブラック・ジャック』　脇坂伸夫 コラム５　財前五郎──『白い巨塔』の野望に敗れた医師　佐藤真理子 第4章 軍国主義時代―福祉国家の起源　美馬達哉 一　福祉国家とは 福祉とは 神話としての福祉国家 福祉国家「批判」の神話 二　福祉国家の起源──第二次大戦下の日本 戦前／戦後──その断絶と連続 軍国主義の二つの神話 三　医療における総力戦体制 医療制度の統制 国民の健康という問題設定 健康診断 母子衛生と優生学 四　福祉国家の起源としての軍国主義時代 医療における総力戦体制 コラム６　沢内村　馬込武志 コラム７　母子（健康）手帳　中島憲子 コラム８　ICカード　鈴木理恵

第5章 「脳死」と臓器移植　美馬達哉 一　記号論からみた「脳死」と臓器移植 慎重論の二つの類型 シニフィアンとしての「脳死」 二　神話群としての「『脳死』と臓器移植」論争 「脳死」と臓器移植の構造分析 「意味の四辺形」のねじれ 日本における「脳死」と臓器移植 三　「脳死」と臓器移植をめぐる二律背反（アンチノミー） 「脳死」と死 超越論的「脳死」論序説 第6章 不妊治療　村岡 潔 一　福音としての不妊治療 生殖技術の意義 不妊症の定義 生殖技術がつくる親子関係 人工授精 体外受精 代理母と代理妊娠母 卵子提供 続く生殖技術の開発 二　争論としての不妊治療 不妊治療への疑問 体外受精と自然らしさの問題 体外受精と安全性の問題 凍結受精卵の処遇の問題 代理母制度と夫婦 三　神話としての血筋 血筋という観念 韓国の代理母 米国における生殖技術の展開 空想科学的生殖技術 血筋という共通の土俵 文化社会的観念としての血筋 血筋なき親子関係 コラム９　MRI　佐藤純一 コラム10　遺伝子治療 第7章 ホスピス　黒田浩一郎 第8章 インフォームド・コンセント　土屋貴志 一　プラスの神話とマイナスの神話 インフォームド・コンセントとは プラスの神話とマイナスの神話 二　対立の構図とインフォームド・コンセントの本質 「医療不信」とは 三　二方向の神話を支えるもの 歴史的視点の欠如 インフォームド・コンセントの適用範囲──理解し判断できる人間 近代医療の脱神話化へ 四　「たかがインフォームド・コンセント、されどインフォームド・コンセント」 インフォームド・コンセントを活かすために コラム11　代替医療　佐藤純一 コラム12　尊厳死　土屋貴志

第4章 軍国主義時代―福祉国家の起源

■福祉国家論

• ハロルド・L.ウィレンスキー『福祉国家と平等―公共支出の構造的・イデオロギー的起源』　ISBN:B000J74LFE
• モーリス・ジャノウィツ『福祉国家のジレンマ―その政治・経済と社会制御 (1980年)』
• クリストファー・ピアソン『曲がり角にきた福祉国家―福祉の新政治経済学』